【2025】DTM初心者にオススメのオーディオインターフェイス7選!

オーディオインターフェイスは、パソコンやスマートフォンとマイク、楽器、スピーカーなどを接続し、高品質な音声の入出力を可能にする機器です。自宅での音楽制作や配信、動画制作など、クリエイティブな活動を行う上で、オーディオインターフェイスは欠かせない存在となっています。

しかし、オーディオインターフェイスの機種はとても多く、DTM初心者にとっては、「どれを選べばよいのか?」「どんな機能が必要なのか?」といった疑問があるかと思います。

そこで本記事では、これからDTMを始める初心者にオススメのオーディオインターフェイスを選ぶためのポイントや、コストパフォーマンスの高い製品を7種類ご紹介します!

目次

失敗しないオーディオインターフェイスの選び方!

オーディオインターフェイスの一例

用途別の選び方

まずは、どのような用途でオーディオインターフェイスを使用するのかを明確にしましょう。音楽制作、ライブ配信、ポッドキャストなど、目的によって必要な機能が異なります。以下が特に重視したい項目です。

  • 音楽制作:高いビットレートとサンプリングレート
    • ボーカル録音:XLR入力とファンタム電源
    • ギター録音:Hi-Z対応入力
    • シンセ録音:ステレオのライン入力
    • DTM:付属するDAWやソフト音源
  • 配信・ゲーム実況:ループバック機能や低遅延(レイテンシー)
  • ポッドキャスト:シンプルな操作性
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この記事で紹介する製品はこれらの条件をほぼ満たしています!

おもな接続端子

オーディオインターフェイスにはさまざまな接続端子があります。自分の機材に合わせて適切なものを選びましょう。

  • XLR端子:マイクの録音
  • 標準フォン端子:ギターやシンセの録音、スピーカーやヘッドフォンへの出力
  • コンボジャック:XLRと標準フォンどちらも接続できる端子
  • USB/Thunderbolt端子:パソコンやスマホとの接続
  • MIDI端子:MIDIキーボードなどの接続

ビットレートとサンプリングレート

Studio Oneでの音質設定画面

bitはビットレート、kHzはサンプリングレートのことで、録音や再生の精度を示す値です。”理論上は”この数字が大きければ大きいほど高音質での録音や再生が可能です。

ビットレート
単位時間当たりに転送または処理されるデータのビット数。音声や動画データの圧縮の際などに用いられる。一般的な単位としてbps(ビット毎秒)が使われる。

デジタル大辞泉

サンプリングレート
アナログ信号をデジタルで表現する場合に、アナログの電圧をチェックする1秒あたりのサンプル数。この数値が大きいほど、アナログ信号をより正確に表現できる。CDには44.1kHzのサンプリング・レートが採用されており、この場合、毎秒44,100回のアナログ信号をチェックしている。

デジタル大辞泉

CDの音質は16bit/44.1kHzなので、楽曲制作時はそれより上(24bit/48kHzなど)に設定するのが一般的です。なお、この記事で紹介する製品はすべて24bit/192kHz以上なので、深く考える必要はありません。

初心者におすすめのオーディオインターフェイス【2025年版】

初心者向けのエントリーモデルから、プロ仕様の高級モデルまで幅広く存在します。予算と必要な機能のバランスを考えつつ選んでいきましょう!

参考価格は記事執筆時点(25/1/24)のサウンドハウスにおける販売価格です。

エントリーモデル(2万円以下)

IXO22 W/B / Steinberg

  • 参考価格(税込) ¥17,400

Steinberg「IXO22」は2024年1月に発売された24bit/192kHz対応オーディオインターフェイス。付属DAW「Cubase AI」「Cubasis LE」や、「Steinberg Plus」に含まれる多数のソフト音源を活用することで、購入後すぐに音楽制作を始めることができます。

コンパクトかつ軽量なデザインは、自宅用だけでなく持ち運びにも最適。USB Type-C接続により、Mac、Windows、iPad、iPhoneなど幅広いデバイスに対応。ドライバをインストールする必要がないクラスコンプライアント製品なので、iOS接続時も簡単に使用可能です(※Androidは不可)。

遅延のないダイレクトモニタリング機能により、快適な録音環境を実現。さらに、配信に便利なループバック機能を搭載し、楽器やPC音声を手軽にミックスして配信可能。

本体のカラーバリエーションは白(IXO22 W)黒(IXO22 B)の2種類。価格は2万円を切っていて、初心者の方にも導入しやすい一台です!

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さらにくわしい解説は以下の記事で!

MiniFuse2 WH/BK / Arturia

  • 参考価格(税込) ¥14,800

Arturia「MiniFuse2」は24bit/192kHz対応のオーディオインターフェイス。高品質なローノイズプリアンプを搭載し、入力換算ノイズ-129dB、ダイナミックレンジ110dBの性能を誇り、クリアな録音を実現します。ダイレクトモニター機能ループバック機能を備え、レコーディングや配信にも最適です。

視覚的に音量を確認できるインジケーター、堅牢な金属フレーム、USBバスパワー対応で持ち運びにも便利。さらに、独立したヘッドフォンボリュームコントロール、背面にはMIDI端子も装備しています。

充実のソフトウェアバンドルも魅力で、DAW「Ableton Live Lite」をはじめ、ビンテージシンセ「Analog Lab」、プロ仕様のエフェクト「Arturia FX」など、多彩な制作ツールを同梱。さらに、ボーカル補正で人気の「Auto-Tune Unlimited」や数百万のサンプルが利用できる「Splice Creator Plan」の3ヶ月無料サブスクリプションも付属。

本体のカラーバリエーションは白(MiniFuse2 WH)黒(MiniFuse2 BK)の2種類。この内容で1.5万円は破格と言わざるを得ません!

ミドルレンジ(2~4万円)

UR22C / Steinberg

  • 参考価格(税込) ¥25,800

Steinberg「UR22C」は、32bit/192kHzの高解像度録音再生に対応し、演奏の細部まで忠実に再現するオーディオインターフェイス。付属DAW「Cubase AI」「Cubasis LE」や、「Steinberg Plus」に含まれる多数のソフト音源を活用することで、購入後すぐに音楽制作を始められます。

D-PREマイクプリアンプやHi-Z端子、ファンタム電源、MIDI入出力を搭載し、DSPによる遅延のないモニタリングも実現。コンパクトかつ堅牢なボディとUSBバスパワー駆動により、ホームスタジオから外出先まで、あらゆるシーンで高品質なサウンドを提供します。

クラスを超えた高品質なアナログ回路と強化されたヘッドフォン出力により、色付けのないクリアな音色と豊かなダイナミクスを楽しめる、初心者からプロまで幅広いニーズに応える高機能オーディオインターフェイスです。

本体のカラーバリエーションはグレイ&ブラック、レッド&ブラック、グリーン&ブラックの3種類。2019年の発売から5年以上経過した今も根強い人気を誇る製品です!

Scarlett2i2(gen4) / Focusrite

  • 参考価格(税込) ¥28,600

Focusrite「Scarlett2i2(gen4)」は、2023年に発売されたScarlett(スカーレット)シリーズの第4世代。24bit/192kHzに対応するパワフルかつ高音質なオーディオインターフェイス。69dBの広いゲインレンジを持つ最新のマイクプリアンプと120dBのダイナミックレンジを誇るスタジオ品質のコンバーターを搭載し、どんなジャンルでもプロ仕様の録音が可能です。さらに、Focusrite伝統の「Air Mode」が高音域の存在感を引き出し、豊かな倍音を付加します。

「オートゲイン機能」により、ボタンを押して演奏するだけで適切な入力レベルに自動調整。さらに「クリップセーフ機能」で録音時の音割れを防ぎ、快適なレコーディング環境を提供します。また、視認性の高いLED「ダイナミックゲインHalo」により、入力レベルを直感的に確認できます。

独自設計のヘッドフォンアンプにより、ラウドかつ明瞭なモニタリングが可能。PC内部の音声を簡単にミックスできる「ループバック機能」も搭載し、ライブ配信やサンプリングにも最適です。

「Ableton Live Lite」「Avid Pro Tools Artist」などのDAWに加え、ボーカルピッチ補正ソフト「Auto-Tune」や、プロ仕様のエフェクトが揃った「Hitmaker Expansion」など、多彩なプラグインが付属します!

M2 / MOTU

  • 参考価格(税込) ¥35,970

MOTU「M2」は、24bit/192kHzの高解像度録音再生にオーディオインターフェイス。数十万円クラスの機材にも採用されるデジタルアナログコンバーター「ESS Sabre32 Ultra DAC」を搭載。クリアで原音に忠実なそのサウンドは2019年の発売当時大きな話題となりました。

超低レイテンシーを実現する独自のUSBドライバーにより、96kHzでもわずか2.5msのラウンドトリップレイテンシーを実現。これにより、リアルタイムでの演奏や録音がスムーズに行えます。さらに、フルカラーLCDメーターを搭載しており、入出力レベルを視覚的に確認しながら最適なレコーディング環境を整えられます。

また、ライブ配信やポッドキャストに便利なループバック機能を搭載し、PCの音声とマイクや楽器の入力を簡単にミックスして配信可能。YouTubeやストリーミングプラットフォームで高品質なサウンドを実現できます。

音楽制作をすぐに始められるDAW「Performer Lite」「Ableton Live Lite」、さらにBig Fish AudioやLoopmastersのループ素材が付属。Mac/PC/iOSとの互換性も高く、スタジオからモバイル環境まで幅広く活用できます。

ハイエンドモデル(4万円以上)

Volt276 / Universal Audio

  • 参考価格(税込) ¥42,880

Universal Audio「Volt 276」は、ミュージシャンやプロデューサー、ライブ配信者、コンテンツ制作者に向けて設計された24bit/192kHz対応のオーディオインターフェイス。MacやPCはもちろん、iPadやiPhoneにも対応しており、どこでも手軽にスタジオクオリティの録音が可能です。

最大の特徴は、UAの名機1176を基にした「76 Compressor」。ボーカルやギター、シンセなどの音にパンチと明瞭さを加えることができます。あらかじめ用意された3つのプリセットを選ぶだけで、誰でも簡単にプロ品質のコンプレッションを適用できます。

さらに、UAの伝説的な610チューブプリアンプをエミュレートした「ビンテージ・マイクプリアンプ・モード」を搭載しており、ボーカルや楽器を温かみのある豊かなサウンドで録音でき、まるでクラシックなレコーディングスタジオにいるかのような体験が得られます。

堅牢なメタル筐体とレトロな木製サイドパネルを採用した洗練されたデザインは、長時間の使用にも耐え得る高い耐久性を備えています。

さらに、「Ableton Live 11 Lite」「Melodyne Essential」、「UJAM Virtual Drummer」といった業界トップクラスの音楽制作ソフトウェアが付属しており、購入後すぐに本格的な音楽制作を始めることができます。iPadやiPhoneと組み合わせれば、外出先でのビート制作や録音、楽曲編集もスムーズに行え、インスピレーションを逃しません。

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さらにくわしい解説は以下の記事で!

Zen Go Synergy Core / Antelope Audio

  • 参考価格(税込) ¥54,900

Antelope Audio「Zen Go Synergy Core」は、ハイエンドスタジオの技術をコンパクトなデスクトップサイズに凝縮し、どこでもプロフェッショナルなサウンドクオリティを実現できる24bit/192kHzのオーディオインターフェース。最大127dBのヘッドルームを誇る高性能コンバーターや、アナログコンソールグレードのトランジスタートポロジーにより、あらゆる音源を忠実かつ温かみのあるサウンドで録音できます。

本製品の心臓部ともいえる「64-bit Acoustically Focused Clocking技術」は、世界の一流スタジオやハリウッド映画の制作現場でも使用されている精確なクロックです。また、USB-Cケーブル1本で動作し、外部電源なしで使用できる利便性の高さも魅力です。コンピューターなしでも充電器やバッテリーに接続することでスタンドアローン動作が可能で、移動の多い現場でもその実力を発揮します。

操作面では、シンプルなソフトウェアコントロールパネルを備え、ルーティングやボリューム調整、モニターミックスのカスタマイズを直感的に行えます。フロントパネルには2つのコンボジャックを搭載し、マイク、ライン、Hi-Zインストゥルメント入力を柔軟に切り替えることが可能です。

「Synergy Core」と呼ばれるアナログモデリングエフェクトが37種類搭載され、コンプレッサーやEQ、マイクプリアンプ、ギターアンプなど、プロフェッショナルなサウンドメイクに必要なツールが揃っています。さらに、オプションのエフェクトライブラリを利用することで、Auto-Tuneや高品質なEQなど、50種類以上の拡張エフェクトを追加可能です。

オーディオインターフェイスの使い方

ドライバーのインストール

多くのオーディオインターフェイスは専用ドライバーが必要です。メーカーの公式サイトから最新版をダウンロードし、インストールしてください。

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クラスコンプライアントに対応した製品はインストール不要

機器の接続

  1. オーディオインターフェイスをパソコンにUSBまたはThunderboltで接続
  2. マイクや楽器を適切な入力端子に接続
  3. モニタースピーカーやヘッドホンを出力端子に接続

ソフトウェアの設定

DAW側でオーディオインターフェイスを認識させる設定を行います。

  • 入力・出力デバイスとしてオーディオインターフェイスを選択
  • サンプリングレートとバッファサイズを設定

録音・配信の開始

  1. マイクゲインを適切に調整
  2. 録音レベルを確認し、クリッピングしないよう注意
  3. 必要に応じてエフェクトやEQを調整

トラブルシューティング

  • 音が出ない場合:接続設定やドライバーの確認
  • レイテンシーが大きい場合:バッファサイズの調整
  • ノイズが入る場合:ケーブルや電源環境の確認

よくある質問(FAQ)

Q1: オーディオインターフェイスが必要な理由は?
A: 高音質での録音やモニタリング、遅延の少ない音声処理が可能になるため、クリエイティブな作業に最適です。

Q2: 初心者におすすめの価格帯は?
A: 初めての場合、1~2万円程度のエントリーモデルがおすすめです。基本的な機能が揃っており、操作も簡単です。

Q3: USBとThunderboltの違いは?
A: USBは広く普及しており手軽に使用できますが、Thunderboltはより高速で低レイテンシーな処理が可能です。

Q4: DAW(録音ソフト)との相性は?
A: ほとんどのオーディオインターフェイスは主要なDAWに対応していますが、事前にメーカーの対応状況を確認しましょう。

Q5: モバイル環境でも使える?
A: バスパワー対応のUSBオーディオインターフェイスであれば、ノートPCやタブレットでも使用可能です。

Q6: ノイズ対策はどうすればいい?
A: ケーブルの品質を向上させる、電源環境を見直す、適切なゲイン調整を行うことでノイズを軽減できます。

まとめ

今回紹介したオーディオインターフェイス

いかがでしたか?DTM初心者にオススメのオーディオインターフェイスを7種類ご紹介しました!ぜひ参考にしてみてくださいm(__)m

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