【自作PC】予算10万円!Intel第12世代CPU搭載DTM用PC!

11月4日、Intelの第12世代Core CPU『Alder Lake』6製品が発売されました。

この『Alder Lake』最大の特徴は、処理性能重視のPコア(Performance-core)と、電力効率重視のEコア(Efficient-core)からなる、ハイブリッド構成です。

それにともない、CPUインターフェイスはこれまでの「LGA1200」から「LGA1700」へ変更され、新たなチップセット「Z690」搭載のマザーボードが登場。加えて、メモリの新規格「DDR5」も生まれ、自作界隈は大変な盛り上がりを見せています。

この記事は、発売されたばかりの第12世代Core CPU『Alder Lake』を使って、10万円以内の自作PCが組めるかどうかチャレンジする妄想記事です!

目次

構成例

【CPU】インテル Core i5 12600K BOX ¥38,800 @最安
【CPUクーラー】サイズ 白虎 弐 SCBYK-2000I ¥2,323 @最安
【メモリ】Corsair CMK16GX4M2A2666C16 ¥7,980 @最安
【マザーボード】GIGABYTE Z690 UD DDR4 [Rev.1.0] ¥25,980 @最安
【SSD】WESTERN DIGITAL WD_Black SN750 SE ¥13,800 @最安
【ケース】Thermaltake Versa H26 Black /w casefan ¥3,760 @最安
【電源】玄人志向 KRPW-BK550W/85+ ¥4,980 @最安

合計 ¥ 97,623

今回の構成です。とりあえず10万円以内にできました(OS除く)。

価格は2021年11月14日現在の価格.com上の最安値です。

現在の最安値確認

下記リンクより現在の最安値が確認できます!

DDR5メモリ入手できない問題

いきなり大問題発生です。というのも、DDR5メモリが極端な品不足に陥っており、入手が非常に困難となっているのです。

万が一買えたとしてもとんでもなく高いんですよね。確実に10万円で組めなくなってしまうので、残念ですが今回はあきらめます。そこまで大きな性能差もないようですし。

GIGABYTEのZ690マザーでDDR5とDDR4の速度差を検証:ジサトラKTU 220GIGABYTEのZ690マザーでDDR5とDDR4の速度差を検証:ジサトラKTU 220

あきらめますが、幸い「DDR4対応のZ690マザーボード」なるものがGIGABYTEから出ていますので、これを使ってみましょうか。

2022/1/1追記
執筆時点でDDR4に対応したZ690マザーはこれのみでしたが、現在はASUSやASRockなど複数のメーカーから発売されています!

2022/1/1追記
また、Z690の廉価モデルとなる、H670,B660,H610がまもなく発売されます!
より安く抑えたい方はこれを待ってもいいかもしれません。
下記の記事で詳しく解説しています!

CPU

今回発売された『Alder Lake』は6製品です。予算10万円ですから当然グラボは買えませんので、グラフィック機能がないF付きモデルは除外です。よって「Core i9 12900K」「Core i7 12700K」「Core i7 12600K」の3つから選んでいくことになります。

「Core i9 12900K」は8万円なので消し。

「Core i7 12700K」は約5.8万円。


「Core i5 12600K」は約4万円。

さきほどのマザーボードに約2.6万円も使ってしまっていますし、まだまだ買うべきパーツがありますから、「Core i5 12600K」で組まざるをえないですね。

ゲーミング用途は無理ですが、10コア16スレッドですからDTMには十分使えるPCになると思います。先日オススメした「Ryzen7 5700G」とベンチマークの数値はほぼ同じみたいですし。

今回の記事より詳しく解説している部分があります!
ぜひ、この記事も読んでみてください!

CPUクーラー

まず、新規格「LGA1700」に対応している必要があります。このサイトを見ると、SCYTHE製のプッシュピンタイプ(白虎を除く)はそのまま取付可能なようです。

というわけで、その中から現行商品かつ安価な「白虎弐」をチョイスしました。

SSD

ここまですべて妥協なので、さすがにここはPCIe4.0に対応したモデルを選びたいところ。このあたりですかね。約1.4~1.5万円くらいで思ったより安くて驚き。

メモリ

DDR4メモリは普通に買えます。値段も一時期に比べてだいぶ下がってきてます。とはいえ、潤沢な予算ではないためとりあえず16GBで。クロック低めのDDR4-2666ですが、上げたとしても体感できるほどの差はないはず。

このメモリは3年ほど前から私も使っています。

電源

電力を食うような構成でもないので、500Wもあれば十分でしょう。ケース内の配線がすっきりするプラグイン型がいいですね。玄人志向のこのシリーズは、心配になるくらい安いですが、これも3年前友人のPCを組んだときに使って、現在も問題なく動作していますので信頼していいと思います。

ディスクドライブ

DTMerとCD取り込みたい人は買うべし。

ケース

マザーがATXなのでATXが入るケースを選びます。5インチベイありのケースがめちゃめちゃ減っていてほぼ選択肢がありません。前回同様Amazonランキング1位のこれで。

まとめ

妥協に次ぐ妥協でしたが、どうにか(?)組めました。当初はOS込みで10万円を目指しましたが無理でした。

感想としては、どうせ組むなら、①予算を倍にして ②CPUのスペックを上げて ③グラボも付けて ④メモリもDDR5にした方が長期的に見て幸せになれると思います(元も子もない話ですが)。

以上、ご参考までに。

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