Universal Audio社の新型オーディオインターフェイス「Volt」5機種が、まもなく日本でも発売になります!
この記事では、これら5機種を比較しながらわかりやすく解説していきます!
購入前のモデル選びの参考にしていただければと思いますm(__)m
はじめに
Universal Audio社のオーディオインターフェイスといえば、Apolloシリーズをはじめとするプロ向けの高価格帯製品で知られており、初心者にとっては高嶺の花でした。
しかし、昨年からのコロナ禍による宅録需要の増加を受け、ついに「初心者用低価格インターフェイス市場」への参入を決めたようです。
低価格とはいえ、品質を妥協しているわけではありません!
これまで培ってきた他社とは一線を画すUA独自の技術がしっかり盛り込まれています。
それでは具体的に見ていきましょう!
2つの注目機能
① UA610を再現したプリアンプ
1つ目の注目機能は「UA610」を再現したプリアンプです!
プリアンプとはINPUTに繋いだマイクやラインの信号を増幅する回路のことで、録音品質を大きく左右するオーディオインターフェイスにおける最重要部位。
Voltには、UAの伝説的な真空管アンプ「UA610」をシミュレートしたプリアンプが5機種すべてに搭載されています。
安価なインターフェイスで録音すると、どうしても芯のない細い音になってしまいがちですが、Voltシリーズであれば真空管アンプに近い温かみのある太い音での録音が可能になります!
もちろん、「VINTAGEボタン」をオフにすれば、クリーンなサウンドのまま録ることもできます。
② UA1176を再現したコンプレッサー
2つ目の注目機能は「UA1176」を再現したコンプレッサーです。
コンプレッサーとは一定の音量を超える信号をリダクション(減衰)させる回路のことで、録音時のレベルのバラつきを抑える効果があります。
Volt176/276/476の3機種には、どこのレコーディングスタジオにも必ずある超定番コンプレッサー「UA1176」をベースとしたアナログコンプレッサーが搭載されています。
「UA1176」も「UA610」同様、独特のサチュレーション(倍音)を付加するアウトボードとして知られており、レベルを均すと同時にアナログらしいファットなサウンドが手に入るでしょう。
「76COMPRESSORボタン」をオンにすることでこの機能は有効になります。設定は「VOC」「GTR」「FAST」の3種類から選択することができ、アタック値とリリース値がそれぞれ異なります。
Voltシリーズの選び方
ここからは「Volt」5機種が、それぞれどんな人に向いているか解説していきます。
入力数 | 出力数 | 76COMP | 価格 | |
---|---|---|---|---|
Volt 1 | 1 | 2 | × | 17,050円 |
Volt 176 | 1 | 2 | 〇 | 30,800円 |
Volt 2 | 2 | 2 | × | 23,100円 |
Volt 276 | 2 | 2 | 〇 | 36,850円 |
Volt 476 | 4 | 4 | 〇 | 45.100円 |
① 歌い手、ギタリスト、配信者に「Volt 1」「Volt 176」
入力数が1つ=モノラル録音モデルです。
・ボーカルやエレキギターの録音がしたい方、
・ゲーム実況や生放送を行う配信者などにオススメ!
② 迷ったらコレ!「Volt 2」「Volt 276」
入力数が2つ=ステレオ録音モデルです。
(モノラル2系統としても使えます)
・キーボードやシンセサイザーの録音がしたい方、
・アンプシミュレーター経由(ステレオ)でギターの録音がしたい方、
・ボーカル(モノ)+アコギ(モノ)の弾き語り録音がしたい方、
・レコードやカセットの音をPCに録音したい人などにオススメ!
入力が2つあると用途がかなり広がります。他社製のオーディオインターフェイスもほとんどは2入力2出力ですから、この中ではもっとも無難な選択肢かと思います。迷ったらコレ!
③ 弾き語り、ドラム録音に「Volt 476」
入力数が4つ=ステレオ2系統モデルです。
(モノラル4系統としても使えます)
・ボーカル(モノ)+キーボード(ステレオ)の弾き語り録音がしたい人、
・ボーカル(モノ)+アコギ(ステレオ)の弾き語り録音がしたい人、
・ドラムの録音やバンド録音がしたい人などにオススメ!
Volt + UAD Essentials 特価&バンドル・プロモーション開催中!
2023年11月1日から12月31日【延長】2024年5月31日まで、Universal Audio社のUSB接続オーディオインターフェイスVoltシリーズを購入された方に、選りすぐりのUADプラグイン($299相当)を無償提供する「Volt + UAD Essentials バンドル」プロモーションを開催中!
無償提供されるUADプラグインは、音楽制作に欠かせない TeletronixLA-2A コンプレッサーやPultec EQのコレクション、PolyMAX Synthソフトウェアシンセなどを含む11種類の幅広いコレクション。この機会ぜひお見逃しなく!!
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自分だったらこれを買う!
ここからは、もし自分が買うとしたらどれかを考えてみます。
まず「76COMPRESSOR」機能は絶対欲しいので、176/276/476の3機種に絞られます。次に入力数ですが、モノラルでは楽器(シンセ等)の録音に支障をきたしますから、276か476になります。
結論はズバリ「Volt 276」「Volt476」です!
まとめ
いかがでしたか?
Universal Audio社の新型オーディオインターフェイス「Volt」5機種の比較解説でした!
このシリーズは、入門用でありながらプロ機材に近い音で録音ができるコスパに優れた製品だと感じました。
ぜひ購入前の参考にしていただければと思いますm(__)m