DTM用パソコンを買う前に気を付けたい3つのポイント!

パソコン(PC)はDTMにおいてもっとも重要なアイテムといっても過言ではありません。では、DTMに適したパソコンとは一体どのようなものでしょうか?

デスクトップかノートか、Windowsかmacか……など、特に初心者の方にとっては疑問が尽きないと思います。10万円以上する高価な買い物ですし、一度買ったら数年は使うことになりますから、なおさら慎重にもなります。

この記事では、DTM用パソコンを購入する際にどのような点に注意すればよいか、初心者の方向けにくわしく解説していきます!

目次

疑問① デスクトップ or ノート

まずは両者の特徴を見ていきましょう。デスクトップパソコンのメリットは、パーツの選択肢が豊富で拡張性にも優れている点。一方、ノートパソコンのメリットは、軽量で持ち運びができる点。

どちらを選んでもDTMはできます。ただ、ノートパソコンには注意しておきたい懸念点があります。

A.「デスクトップ」が有利

最大の問題は排熱です。DTMの作業中はCPUに大きな負荷がかかり、CPU温度がどんどん上昇していきます。高温になればなるほどパフォーマンスが低下してしまうため、以下のようなCPUクーラーというファンで風を当てて冷却を行います。

デスクトップパソコンは本体内にスペースがあるため、こういった大型のパーツを取り付けることができますが、ノートパソコンではそれができません。そのため、排熱が十分に行えないのです。

熱いスマートフォンのイラスト ©いらすとや

スマホでゲームをしていて本体が熱くなった経験はありませんか?それと同じことがノートパソコンでも起こり得るのです。

したがって、特別な事情がなければデスクトップパソコンを選択するのが賢明かと思います。

DTMではメモリやストレージが足りなくなることが往々にしてあります。その際、デスクトップであればとても簡単に増設することができます。

疑問② Windows or macOS

パソコン全体の処理を司るOS(オペレーティングシステム)は、主にMicrosoft製のWindowsApple製のmacOSの2種類。

CubaseやStudio Oneなど、主要なDAWは両方の環境に対応しているので、どちらのOSを選んでもDTMはできます!

A.「Windows」が有利

ただ、価格面やカスタマイズの自由性など、選択肢の幅広さを勘案すると、圧倒的にWindowsが有利です。ユーザー数も多いですし、トラブルが起こった時にも情報が得やすく、初心者には安心かと思います。

疑問③ 既製品 or BTO

パソコンの購入経路は大きく分けて2種類。DELLや富士通などのメーカーが販売する既製品を買う方法と、ドスパラやTSUKUMOなどの専門店でBTOパソコンを注文する方法です。

A.「BTO」がオススメ

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DTMならBTOパソコンがオススメ!

BTOとは、Build To Orderの略で、日本語にすると「受注生産」を意味します。各パーツを自分好みにカスタマイズすることができるため、より自分の用途に合ったマシンを手に入れることが可能となります。

BTOパソコンのOSはすべてWindows

また、BTOパソコンは中間マージンが少ないため、既製品よりも安く済む場合が多く財布に優しいです。さらに切り詰めたいなら、自分で組むのも手です。

パーツ選びの基準

ここからは+αの内容として、パソコンに使われている主要なパーツについて、どのような基準で選ぶべきか解説していきます!

CPU

CPUは作業の快適性を大きく左右するパーツであり、最重要部位と言ってもよいでしょう。

CPUのスペックは、コア数やスレッド数、クロック周波数などによって決まります。基本的には数字が大きければ大きいほど高スペックですが、あまりにもハイエンドなモデルを選んでしまうと、パワーを持て余す(オーバースペック)ことになりかねません。

したがって、価格とパフォーマンスのバランスが取れたミドルエンドから選ぶとよいでしょう。

たとえば、Intel製ならCore i7 12700やCore i5 12600、AMD製ならRyzen7 5700XやRyzen5 5600Xあたりがちょうどいいラインかと思います(2023年1月現在)。

メモリ

メモリとは、一時的にデータを保存しておく装置のことです。DTMではソフト音源で多くのメモリを消費するため、多めに積んでおくことをオススメします。

とはいえ、メモリはあとからでも簡単に増設できるので、ひとまずは16GBあればOKです。

ストレージ

数十GB、下手すれば100GBを超えるソフト音源も珍しくありません。ゆくゆくはそれらをいくつもインストールすることになりますから、500GBでは足りなくなると思います。したがって、私のオススメは1000GB(1TB)です。

ストレージはSSDとHDDの2種類があります。DTMをするなら読込速度も書込速度も圧倒的に速いSSD一択です。HDDと比べるとやや割高となりますが、それを補って余りあるメリットが得られます。

グラフィックボード

パソコンの映像出力を担うグラフィックボード。ゲーミングPCには必須のパーツですが、基本的にDTMには不要だと私は考えています。

グラフィックボードはCPU以上に高価なパーツなので、グラボなしのモデルにするか性能を下げることで、マシン価格はかなり安くできます。

理由は以下の記事で解説していますのでぜひご覧ください!

まとめ

いかがでしたか?

今回は、DTM用パソコンを買う前に気を付けたい3つのポイントについての解説記事でした。

まとめると、「Windows搭載のミドルスペック(10~15万円)なデスクトップPCをBTOで買う」というのが、私のもっともオススメする方法です。

ぜひ参考にしてみてくださいm(__)m

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