待望のラック版!Universal Audio「Volt876」はバンド録音に最適!Voltシリーズ全比較レビュー

Universal Audioは、プロオーディオ業界で長年にわたりその名を馳せてきたブランドです。特に、伝説的なアナログハードウェアをエミュレートしたプラグインや、高性能なオーディオインターフェース「Apollo」シリーズは、世界中のプロデューサーやミュージシャンから絶大な支持を得ています。

そんなUniversal Audioから10/1(水)、手軽にそのサウンドクオリティを体験できる「Voltシリーズ」に、新たなフラッグシップモデル「Volt 876」が追加されました。この記事では、「Volt 876」の魅力と、既存のVoltシリーズとの比較を通じて、その革新性を深掘りします!

目次

Volt 876 おもな特徴

伝説のアナログエミュレーション

8つのVintageプリアンプ: Universal Audioの象徴的な610チューブコンソールにインスパイアされた「Vintage」プリアンプモードを8チャンネルすべてに搭載。Ray CharlesからVan Halen、Adeleまで、数々の名盤で聴かれる温かく豊かなサウンドを再現します。

8つの76コンプレッサー: 有名な1176リミッティングアンプに触発された「76コンプレッサー」を8チャンネルに搭載。ボーカル、ギター、シンセ、ドラムなど、様々な音源にアルバムクオリティのパンチと存在感を与えます。プリセットも用意されており、簡単に最適な設定を見つけることができます 。

統合されたレコーディング体験

UAD Producer Suite: 「Teletronix LA-2A」「UA 1176 Compressor」「Pultec EQ」「PolyMAX Synth」「Showtime ’64」「Tube Amp」など、Universal AudioのプレミアムUADプラグインとインストゥルメントがバンドルされており、購入後すぐにプロフェッショナルなサウンドメイキングが可能です。

LUNA DAWとの連携: 主要なDAWすべてに対応していますが、Universal Audio独自のLUNA Digital Audio Workstationと組み合わせることで、アナログスタジオのようなサウンドと強力なハードウェア・ソフトウェア統合を実現します。「Hey Luna」ボイスコントロール、楽器検出、テンポリスニングといったAIパワードツールにより、レコーディング作業がよりスムーズになります。

UAD Consoleアプリ: Assistive Auto-Gainによる自動レベル設定、2系統の低レイテンシーキューミックス(トークバック機能付き)、そしてインターフェース設定のフルリコール機能を提供し、ワークフローを効率化します。

豊富な接続性と拡張性

24入力 / 28出力: マイク、楽器、スタジオ機材に対応する8 x 8のアナログ接続に加え、Hi-Z対応のフロントパネルマイク/ライン入力2系統を装備。大規模なレコーディングにも対応します。

ADAT接続による拡張: 最大3台のVolt 876をADAT接続でリンクさせ、24チャンネルのレコーディングシステムを構築可能です。また、Apolloやその他のADAT対応機器との統合もサポートします。

卓越したサウンドクオリティ

32-bit / 192 kHzオーディオ変換: クラス最高峰の32-bit / 192 kHzコンバーターを搭載し、音源の細部まで忠実に捉え、クリアでダイナミックなサウンドを実現します。これは、Mac、PC、iPad、iPhoneといった幅広いデバイスに対応しています。

Voltシリーズとの比較

Voltシリーズは、Universal Audioの伝説的なサウンドをより多くのクリエイターに届けるために開発されました。「Volt 876」は、その中でも最もパワフルで多機能なモデルとして位置づけられます。ここでは、Voltシリーズ全モデルとの比較を通じて、「Volt 876」の優位性を明確にします。

スクロールできます
76コンプVintageプリI/O (入出力)
Volt 1なし11Mic/2Line Out
Volt 2なし22Mic/2Line Out
Volt 4なし22Mic+2Line/4 Line Out
Volt 176111Mic/2Line Out
Volt 276222Mic/2Line Out
Volt 476222Mic+2Line/4Line Out
Volt 476P444Mic/4Line Out
Volt 8768824 In/28 Out

「Volt 876」は、8つのVintageプリアンプと8つの76コンプレッサーを搭載し、24In/28Outという圧倒的なI/O数を誇ります。これは、大規模なバンドレコーディングや、複数のマイクや楽器を同時に使用するプロフェッショナルな制作環境に最適です。

また、ADATによる拡張性も備えているため、将来的なシステムアップにも柔軟に対応できます。他のVoltシリーズが小規模なセットアップや特定の用途に特化しているのに対し、「Volt 876」は「バンド全体」や「本格的なスタジオワーク」を視野に入れた、シリーズ最高峰のモデルと言えるでしょう。

まとめ

Universal Audio「Volt 876」は、伝説的なアナログサウンド、最先端のデジタル技術、そして比類ない拡張性を兼ね備えたUSBオーディオインターフェースです。8つのVintageプリアンプと76コンプレッサー、32-bit / 192 kHzのオーディオ変換、そしてUAD Producer SuiteとLUNA DAWとの統合により、あらゆるクリエイターにプロフェッショナルなレコーディング環境を提供します!

特に、多チャンネルでの同時録音や、アナログの質感にこだわりたいユーザーにとって、「Volt 876」は強力な味方となるでしょう。Universal Audioの品質と革新性をぜひ体験してください!

日本での販売価格はまだ発表されていませんが、米国では$999なので15万円程度と予想
島村楽器によると¥159,500(税込)だそうです。

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