【王道進行】6つのバリエーションを実例つきで紹介!

王道進行
F → G → Em → Am

上記は王道進行の基本形です。
どんな場面にも使える便利なコード進行ですが、
これを繰り返すだけでは、変化の無い退屈な曲になってしまいますよね。

基本形の一部のコードを変えるだけで、
一気に違った印象を与えることができる
のをご存じですか?

そんな王道進行のバリエーションをいくつかご紹介したいと思います。

目次

① F → G/F → Em → Am

最初のルート音(F)を維持するパターン。
ルート音は変わっていないのに上のコードが変わっているので、
ちょっとした浮遊感が生まれます。

「もう恋なんてしない/槇原敬之」や
「瞳をとじて/平井堅」のサビ等で使われています。

私(れれれP)の曲では、「世界を変える二文字の合言葉」サビ、
「ぼくらのハートビート」「バイバイでグッバイ」Bメロ等で使われています。

② F → G → Am → Am

3つ目のEmをAmにして、456と順番に上がっていくパターン。
マイナーコードであるAmが連続することで、哀愁漂う進行になります。

「Time goes by / Every Little Thing」や
「DEPARTURES / globe」のイントロ等で使われています。

上の動画の冒頭で五十嵐充氏の手元が映り、
D♭→E♭→Fmと演奏しているのが分かります。
ちなみに「DEPARTURES」もD♭→E♭→Fmです。

れれれPの曲では、「ノイズキャンセラー」Bメロ、
「BE MY BABY」Bメロ・サビ等で使われています。

派生パターン
・F → G → A → A
・F → G → Asus4 → A

発展形として本来マイナーである箇所をメジャーにしても面白いです。
また、Aはノンダイアトニックコードにあたるので意外性があります。

れれれPの曲では、「MISSION_K」Bメロ等で使われています。

③ F → G → Am → G

②の最後をGにして、上がって戻ってくるパターン。
Gが前後のAmとFを繋ぐ経過音的な役割を果たすスムーズな進行です。
「youthful days / Mr.Children」「fragile / Every Little Thing」のサビや
「A Song for XX / 浜崎あゆみ」のBメロ等で使われています。

れれれPの曲では、「NOSTALGIA」全体、「Lonely Runner」Bメロ、
「やまぶき色の恋」サビ等で使われています。

④ F → G → Am → C

②の最後をCにしたパターン。
トニックであるCが最後に来るのでなんとなく落ち着く進行。
「打上花火 / DAOKO×米津玄師」のサビ等で使われています。
最初から最後までこの進行で貫き通しているのはスゴいですね。

ちなみに、クラシックの世界では代理和音から
本来の和音に進行してはいけないとされており、
このAm→Cの部分は禁則進行にあたります。
しかし、ポップスでは頻繁に使用されていますので
あまり気にしなくてもいいでしょう。

⑤ F → G → Am → Em

基本形の3,4小節目を入れ替えたパターン。
③のG(④のC)を代理コードであるEmに置き換えた形とも言えます。
「紅蓮華 / LiSA」や「M / 浜崎あゆみ」のサビ等で使われています。

Emで終わるのは不安定かつ中途半端なので、
セクションの最後にこの進行は使えません。
しかし、途中で使えば続きが聞きたくなる進行として重宝します。

れれれPの曲では、「ギャラクシアン・ルーレット」のサビで使われています。

⑥ F → G → Em/A → Am/G

基本形と③を合体させたパターン。
初めて知ったときはコード進行同士を合体させる発想に感動しました。
「I BELIEVE / 華原朋美」のサビ後半(Anytime~)で使われています。

公式が原曲のPVをアップしていなかったためセルフカバーver.を貼りましたが、
残念ながらこのアレンジは普通の王道進行になっています(おそらく)。
ぜひ原曲を聴いてみてください。えも言われぬ切なさがあります。

れれれPの曲では、「クリスマスがくるまでに」のサビで使われています。

まとめ

いかがだったでしょうか?
ちょっとした工夫で、一味違うコード進行を生み出せることがお分かりいただけたと思います。

みなさんの曲作りに活かしていただければ幸いです。

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