こんにちは、れれれPです。
過去の記事で「VOCALOIDに調声は不要である(ベタ打ちでOK)」という持論を何度か述べてきました。
ボカロらしさを前面に出すような楽曲であれば、それでも問題ないと思います。しかし、より自然な歌声にしたい、人間的な味わい深い歌声にしたいといった場合、やはり調声が必要になってきます。
そこで今回は、VOCALOIDの機械的な歌声を人間に近づける調声テクニックをご紹介したいと思います!
最新の「VOCALOID5 Editor」を使えばとても簡単にできますので、ぜひチャレンジしてみてください!
VOCALOID5の登場で調声は別次元へ
2018年発売の「VOCALOID5 Editor」に搭載された新機能のひとつに、「アタックエフェクト」「リリースエフェクト」というものがあります。「アタックエフェクト」は音符の頭に、「リリースエフェクト」は音符終わりに対してかかる歌い回しを変更するエフェクトです。
それぞれにパターンが30~40種類ほどあり、その中から自分のイメージに近いものを選択するだけで、しゃくりやビブラートといった人間らしい歌い回しを簡単に付加できる便利な機能です。この機能の登場により、煩雑だった調声作業は劇的にラクになりました。
次の章からは、実際の楽曲でその実力を見ていきましょう。
調声の実例
これは、去年発表した「andante -アンダンテ-」Bメロ部分の調声画面です。
丸で囲んだ箇所にはアタックエフェクトとして「Up」または「Accent」、四角で囲んだ箇所には、リリースエフェクトとして「Vib Fast」が適用されています。
比較音源
ベタ打ちの音声(0秒~)と、アタック・リリースエフェクト適用後の音声(11秒~)を用意しました。EQやコンプレッサー、リバーブ等はかかっていません。
さきほどの調声画面を見ながらお聴きください(音量注意)。
前者が一本調子で機械的であるのに対し、後者には揺らぎがあり人間に近い歌声になっていることが分かると思います。
この機能を使わずにこういった調声をしようとすると、数倍の手間と時間がかかってしまい現実的ではありません。
それが原因で私はずっとベタ打ち派だったのですが、「こんなに簡単にできるんだったら、ちょっと本気でやってみようかな?」と思い、この楽曲は気合を入れて調声に挑みました。
まとめ
いかがでしたか?
「VOCALOID5 Editor」の「アタックエフェクト」「リリースエフェクト」を使った調声テクニックのご紹介でした!
ぜひ参考にしてみてくださいm(__)m