頂上決戦!定番ドラム音源3種比較レビュー!BFD3 / Addictive Drums 2 / SUPERIOR DRUMMER 3

この記事では、ドラム音源選びに悩んでいる方向けに、私が今までに使ってきた代表的なドラム音源「Addictive Drums 2」「SUPERIOR DRUMMER 3」「BFD3」の比較レビューを行っていきたいと思います!

目次

安くて手軽な入門用!「Addictive Drums 2」

・音質面:★★☆☆☆
・操作性:★★★★☆
・コスパ:★★★★☆

Addictive Drums 2 の概要

最初にご紹介するのは、XLN Audioの「Addictive Drums 2」です。

今回のラインナップの中では、もっともリーズナブルで、アマチュアのDTMerにもっとも普及している入門用ドラム音源です。インストールに必要な容量は数GBと、ドラム音源にしては少なく、ハイスペックなパソコンでなくとも軽快に動作します。

筆者は「初代Addictive Drums」の頃から10年以上使っています。

・ADpak、Fairfax vol.1 & vol.2、BlackVelvetを収録
・5,000以上のMIDIパターン
・伝説のスタジオでレコーディングされたFairFax Vol.1 & 2
・オルタナ/グランジに最適なBlack Velvet
・合計18ピースのドラムキット
・素早い音色確認と簡易調整が可能なエクスプローラーページ
・リンク機能により複数のドラムピースを1ノートで発音
・大幅に見やすくなったビートページ
・キックとスネアに”Tone Designer”コントロールを新搭載
・サウンド集ADPAK、リズムパターン集MIDI Pakの追加が可能(別売)
・スタンドアローン / AU / VST / AAX

Addictive Drums 2でイメージ通りのサウンドを作るコツAddictive Drums 2でイメージ通りのサウンドを作るコツ

Addictive Drums 2 の感想

サウンドは価格相応ですが、DAW内蔵音源などと比べればはるかに優秀ですし、初心者にとっては十分です。どのプリセットも、ある程度作り込んであるため、ササっと選んで打ち込みたい方には向いています。

ただ、さきほども述べたように、AD2は多くのDTMerに使われており、そのまま使うと差別化できません。これを避けるため、AD2内臓のエフェクトはすべて外し、パラアウトさせたトラック上にお好きなプラグインを挿して使うことをオススメします。

【実践】売れっ子クリエイターのドラム音源活用術【作編曲】【実践】売れっ子クリエイターのドラム音源活用術【作編曲】

DTM初心者がいきなり高い音源を買ってしまうと、操作が難しく使いこなせない可能性が大いにあります。”ドラム音源に慣れる”という意味でも、最初の選択として「Addictive Drums 2」は最適だと考えます。

番外編「EZDRUMMER 2」

・音質面:★☆☆☆☆
・操作性:★★★★
・コスパ:★★★☆☆

さらに下の入門用としてTOONTRACKの「EZDRUMMER 2」があります。そのEZ(easy)という名前の通り、操作性の簡単さは群を抜いています。定価も1.5万円程度と、ドラム音源の中では安価です。しかし、その分サウンド面は一段劣ります。筆者は活動初期(2008~2010)に使っていました。

EZ DRUMMER 2 / BOX 【ドラム音源ソフト】
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2022.04.05追記
前作から大きく進化した「EZDRUMMER 3」の発売が発表されました!
下記の記事で詳しく解説しています!

即戦力プリセット多数!「SUPERIOR DRUMMER 3」

・音質面:★★★★☆
・操作性:★★★☆☆
・コスパ:★★★☆☆

SUPERIOR DRUMMER 3 の概要

次に紹介するのは、TOONTRACKの「SUPERIOR DRUMMER 3」です。

あらゆるジャンルを網羅する数多くのキットが収録されており、その容量は230GB超える本格派ドラム音源です。つい先日購入したばかりで、まだ曲には使っていません。

・230 GB以上にも及ぶ未加工の44.1 kHz / 24bit サウンド
・完全なる「没入感」を得るために、サラウンド構成でセットアップされた11の追加ルームマイクでも収録
・ステレオから最大11チャンネルのサラウンドに対応
・巨匠George Massenburg がエンジニアを担当
・オフラインオーディオからMIDI への変換に対応
・約350種のヴィンテージ・ドラムマシン・サウンドを収録
・35種類のミキサー・エフェクト
・ウィンドウの着脱やサイズ調節も可能な新しいインターフェイス
・プレイスタイル、Tap2Find、ソングクリエイター、ソングトラックなど、収録MIDI グルーブの検索機能とワークフローが大幅に改善
・MIDIグリッドエディタを新規搭載
・マクロ・コントロールをDAW オートメーション可能
・オーディオ・サンプルをインポート可能
・キーボードショートカットに対応

Superior Drummer 3の使い方① キットプリセットと各種機能(Sleepfreaks DTMスクール)Superior Drummer 3の使い方① キットプリセットと各種機能(Sleepfreaks DTMスクール)

SUPERIOR DRUMMER 3 の感想

ドラム音源の多くは拡張パックを買ってほしいがために、本体に収録するキット数を意図的に絞る悪しき慣例があります。しかし、SD3には最初から“使える”プリセットが多数収録されており、拡張パックを買わずとも、ほとんどのジャンルに対応できてしまいます。これだけでも賞賛に値します!

肝心のサウンドも、オケに埋もれない素晴らしいクオリティで言うことありません。定価は4万円を超え、セールもあまり行われませんが、その価格に見合う中級者向けドラム音源です。

最高のリアルサウンド!「BFD3」

・音質面:★★★★★
・操作性:★★☆☆☆
・コスパ:★★☆☆☆

BFD3 の概要

最後に紹介するのは、fxpansionの「BFD3」です。

音のリアルさは随一で、自由度の高い多数の設定項目から、自分好みのサウンドを追求することができます。筆者は「BFD2」の頃から10年近く使っています。

・119個のピースと7つの新しいキット
・BFD3専用の高解像度で収録されたロック、メタル、ジャズ、ブラシのキット
・55GBのディスク・スペースから155GB相当のロスレス・サンプルをストリーミング
・タムの共鳴やシンバルのスウェル奏法までもモデリング
・最大8つのアンビエント・マイク・チャンネル
・作業効率の高いユーザー・インターフェイスとワークフロー
・ハイスピード、高効率オーディオ・エンジン
・DCAM EnvShaper、Reverbを含む新しい33種類のエフェクト
・すぐにミックスが行える、豊富に用意されたプリセット
・詳細に編集可能なグルーブ・エンジンと新しいグルーブ生成ツール

【BFD3】思い通りのサウンドを作るための、音作りのコツ 2019年ver.【BFD3】思い通りのサウンドを作るための、音作りのコツ 2019年ver.

BFD3 の感想

サウンドのリアルさで右に出るものはないBFD。しかし、万人にオススメできる音源ではありません!

その最たる理由は多すぎる設定項目にあります。すべての機能や構造を理解するのに、それなりの時間を要します。マイクも大量にあるため、ドラムレコーディングの知識だったり経験がないと戸惑うでしょう。また、リアルなサウンドであるがゆえに、打ち込みで作った他のパートと馴染まず、ミックスで苦労する場合もあります(他のパートが生演奏なら別)。

あと、これは個人的な理由ですが、使いたいと思うプリセットが1つもありませんでした。なので、自分用のプリセットを1から作り、それを使っています(この作業に時間がかかる!!)。

定価は4.4万円ですが、今みたいな(執筆時点)セール時は1万円台で購入できます。この価格で出来たらコスパは星5です!

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まとめ

いかがでしたか?

代表的なドラム音源「Addictive Drums 2」「SUPERIOR DRUMMER 3」「BFD3」の比較レビューでした。
ぜひ、ドラム音源選びの参考にしていただければと思いますm(__)m

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