Softube Chandler Limited® Germanium Compressor 参考音源つきレビュー!

Softubeのコンプレッサープラグイン「Chandler Limited® Germanium Compressor」の紹介記事です。
実際に使ってみた使用感やサウンドについてレビューしていきます!

Chandler Limited® Germanium Compressor
created by Rinker
目次

概要

「Chandler Limited® Germanium Compressor」は、Chandler Limitedの「Germanium Compressor」をエミュレートしたプラグインです。他のメーカーではあまり見られないユニークな機能が数多く搭載された、万能コンプレッサーです。

CHANDLER Limited のデザイナー、 ウェイド・ゴークが 2年以上を開発に費やした <絶対の自信作> 。最大の特徴は 音楽的な質感 が最優先された回路設計にあります。

すべての設計的判断は実際のレコーディングとリスニングのみで追い込まれています。測定機や数学的な計算、物理的な検証に束縛される事を徹底的に拒否しました。 <実際にそれがどのように聴こえるか?>を最も重要視したのです。

例えばATTACKやRELEASEの ○○sec といった表記はこのGerm Comp には存在しません、RATIOに ○ : ● の比率も存在しません。すべてはリスニングテストから <音楽がどのように音楽的に響くか?> を基準に決定されました。

従来の数値に呪われたプロオーディオ機器ではない、まるで上質な楽器を作り上げるようなアプローチによって誕生した音楽性の為のワン・アンド・オンリーなコンプレッサーです。

■ ゲルマニウムドライブ と フィードバックのコンビネーションによる倍音質感の多彩なコントロール(色付け、太さ、ビンテージ質感、ゲインコントロール)

■ ツェナー、シリコン、ゲルマニウム、抵抗など異なる素子による質感とコンプカーブの違いをコントロール(バイブ感、グルーブ感、コンプレッションカーブ、サウンドキャラクター)

■ コンプレッションサウンドと原音をブレンドできる MIX /DRY コントロール搭載(響き、パンチ感、アタック感、音抜け)

■ クリーンモード と ダーティーモード(二次/三次倍音をプラス) 切替え(透明感、太さ、力強さ、ビンテージ感)

(サウンドハウス紹介文より)

操作説明

主要な機能について簡単に解説します。詳しくはマニュアルをご覧ください。

CLEAN / DIRTY COMP

倍音感を切り替えるスイッチです。DIRTY COMPポジションではコンプレッション時に2~5%のTHD(全高調波歪=倍音)が得られ、アナログライクなウォームサウンドとなります。一方、CLEAN COMPポジションでは0.2~0.5%のTHDとなり、よりクリーンなサウンドになります。

COMP CURVE

コンプレッション方式は6種類の中から選択できます。左の「① R Soft」がもっとも穏やかで、右へ行くほどキツいコンプレッションカーブで色付け(倍音)の多いサウンドになります。

① R Soft

一般的な抵抗を使ったモード。最もニュートラルでジェントルなコンプレッションで、色付けも最小限。

② GERM Soft

1つのゲルマニウムダイオードを使ったモード。「R Soft」ポジションよりわずかに鋭いコンプレッションニー。

③ GERM Med

5つのゲルマニウムダイオードを使ったモード。「GERM Soft」よりわずかに鋭いコンプレッションニー。

④ SILICON Med

1つのシリコンダイオードを使ったモード。「GERM Med」より鋭いコンプレッションニー。

⑤ SILICON Hard

2つのシリコンダイオードを使ったモード。「SILICON Hard」よりわずかに鋭いコンプレッションニー。

⑥ ZENER Hard

1つのツェナー(定電圧)ダイオードを使ったモード。6種類の中で最も鋭いコンプレッションニー。

GERMANIUM DRIVE / FEEDBACK

これら2つのツマミの組み合わせによって生まれる質感のバリエーションこそがこのプラグイン最大の特徴です。特にFEEDBACKは、倍音、周波数特性、ゲインに影響を与えます。

FEEDBACKが0のとき、倍音は少なくゲインはあまりアップせず、クリアな質感が得られます。逆に大きめに設定すると、倍音は増しゲインは大きくなります。

周波数特性

「Plugin Doctor」で周波数特性をチェックしてみると、高域が少し、低域が強烈にブーストされていることが分かります。どのようなコンプレッション設定でもこの特性はほぼ変わらないため、注意が必要です。

参考音源・感想

それでは使っていきましょう。

BFD3で作ったドラムのバストラックに挿してみます。
まずは素の音をお聴きください。

次にデフォルトの状態。かなりパンチーなサウンドですね。
ここを起点に、ちょうどいい自然なコンプレッションを探っていこうと思います。

まず、「INPUT」と「RATIO」を下げ、ゲインリダクションを減らします。
「COMP CURVE」は全種類試した結果、デフォルトの「GERM Soft」がもっとも自然と判断。
次に「ATTACK」を遅く「RELEASE」を早くし、トランジェントが自然となるよう調節します。
最後に「GERMANIUM DRIVE」と「FEEDBACK」で、減った音量を補いつつ倍音感を調整し完了!
(SIDE CHAINとMIXは使用しませんでした)

まとめ

いかがでしたか?
Softubeのコンプレッサープラグイン「Chandler Limited® Germanium Compressor」 のご紹介でした。
Softubeのアカウントがあれば20日間デモを使用できるので、興味を持った方はぜひお試しください!

Chandler Limited® Germanium Compressor
created by Rinker
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