Empirical Labs AROUSOR 参考音源つきレビュー!/ ロックに合うパワフルコンプ!

Empirical Labsのコンプレッサープラグイン「AROUSOR」の紹介記事です。
実際に使ってみた使用感やサウンドについてレビューしていきます!

Empirical Labs AROUSOR
created by Rinker
Empirical Labs
目次

概要

Empirical Labsのコンプレッサーといえば「Distressor」ですよね。1993年に発売され、世界中のレコーディングスタジオでなくてはならないコンプレッサーとして活躍しています。

今回の「AROUSOR」は一見、その「Distressor」のエミュレーションのように見えますが、実際は様々な機能が追加された別物ととらえていいようです(公式FAQより)。

「Distressor」のエミュレーションプラグインは、Slate Digitalの「FG-Stress」IK Multimediaの「TR5 Comprexxor」など他社製のものもあります。

しかし、この「AROUSOR」は本家Empirical Labsが開発したプラグインであり、完成度は期待できます。

倍音チェック!

Empirical Labsといえば、アナログ感(のシミュレーション)にこだわっているメーカー。

したがって「AROUSOR」もアナログ特有のサチュレーションが付加されることが予想されます。実際に使う前に「Plugin Doctor」で倍音の付加具合を視覚的にチェックしておきましょう。

まずはゲインリダクション(GR)が0の状態です。2倍音と3倍音が確認できます。

スレッショルドはありませんので、INを上げてGRを増やしていきます。

すると、さきほどの倍音に加え、5,7,9,11…といった奇数次倍音が出現しました。また、各倍音の左右の帯域もつられて持ち上がっており、やはり味付け濃いめのプラグインであると言えそうです。

参考音源・感想

それでは使っていきましょう。

BFD3で作ったドラムのバストラックに挿してみます。
まずは素の音をお聴きください。

次に「AROUSOR」のデフォルト状態。
かなりパンチの効いたアグレッシブなサウンドですね。
ロック系のドラムのようなパキパキした仕上がりを求める場合にはピッタリだと思います!

ここからもうちょっと自然な方向に調整していきましょう。

まず、RATIOを6:1から3:1に下げます。次にATTを長くRELを短くし、全体のノリを修正します。最後にOUTを1db下げて完了です。

ガッツリ潰したバージョンも作ってみました。
曲調によってはこういう荒々しいサウンドが合う場合もあるでしょう。

下半分の7つある黒いツマミは使用しませんでしたが、補助的な機能なので使わなくても問題ありませんでした。詳しい使用方法が知りたい方は、公式マニュアルをご覧ください。

まとめ

いかがでしたか?
Empirical Labsのコンプレッサープラグイン「AROUSOR」のご紹介でした。
試用版もあるので興味を持った方はぜひお試しください!

Empirical Labs AROUSOR
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