先日の記事で、アマチュア環境(自宅)でも商業スタジオのようなアナログミックスができないか考えました。
そこで得られた知見は2つ。①自宅に設置できるアナログミキサーは32chが限界ということ(=パラアウトでのミックス不可)。そして、②32出力できるオーディオインターフェイスが最低40万し、ミキサーと合わせると60万近くになってしまうこと。決して払えない額ではありませんが、おいそれと出せる金額でもないですよね。
いずれにせよ、何トラックかはまとめて出力しなければならないわけだから、妥協じゃないけどステムミックス前提で24ch、最悪16chでもどうにかなるのでは?という結論に至りました。
てなわけで、今回はチャンネル数を半分に減らした場合、つまり16chのアナログミックス環境を考えてみたいと思います。
16chのアナログミキサー
まずはミキサー探しです。
やはり16chだと選択肢が増えますね。それでいて価格は半減、いやそれ以下です。当然サイズ(横幅)も半分になりますから、設置スペースに悩むこともないでしょう。
・YAMAHA / MG16 ¥53,800
・ALLEN&HEATH / ZED-18 ¥76,800
・MACKIE / Onyx16 ¥80,300
※商品価格は2022/05/19時点のサウンドハウス価格
16ch出力できるオーディオインターフェイス
つづいて、オーディオインターフェイスの検討です。
とはいえ、アナログ8OUT+ADAT(デジタル出力)で16OUTみたいな製品ばかりで、純粋にアナログ16OUTという製品は意外とありません。
・MOTU / 16A ¥264,000
・UNIVERSAL AUDIO / APOLLO X16 Heritage Edition ¥453,200
・LYNX / AURORA(n) 16 – USB ¥506,000
・APOGEE / Symphony I/O MKII ¥678,700
ADATで8ch追加
現在使っているインターフェイスのアナログOUTが8chありADAT端子もある場合、前回紹介したBEHRINGER「ADA8200」などの8IN/8OUTインターフェイスを追加することでもアナログ16OUTを実現できます。
システムを大きく変える必要もないですし、これがもっとも安価かつ導入ハードルの低い方法でしょう。
・BEHRINGER / ADA8200 ¥29,800
まとめ
というわけで、アマチュアの自宅でも構築できる16chのアナログミックス環境について考えてみました。
16chならADAT拡張で既存のインターフェイスを流用できるし、ミキサーも安く済ませられるので、32chよりはるかに手軽に実現できそうです。でも、いちばん重要なのは価格ではなく出音ですからね。
うーん、「BIG SiX」が欲しい……。