CDケースを自分でシュリンク包装する方法!必要な機械やコツの解説

自身で制作したCD、とりわけ手焼きCDなど自宅で製造したCDをイベント等で頒布する際、保護のために透明なフィルムを使用して包装をするのが一般的かと思います。

ただ、お店に並んでいるCDのような「キャラメル包装」を行うには業務用の高額な機械が必要であり、現実的ではありません。したがって、個人が自宅で手軽にできる包装となると、テープのついたOPP袋などを使用した簡易的なものに限られてきます。

OPP袋でも十分にキレイな包装はできますが、そこからさらにステップアップしたい場合、または特殊なサイズで対応するOPP袋が販売されていない場合、熱によってフィルムを収縮させる「シュリンク包装」という方法を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事では、シュリンク包装を自分(自宅)で行うにあたって必要な道具や具体的な方法について、詳しく解説していきます!

目次

シュリンク包装とは?

シュリンク包装に必要な3つの道具

シュリンク(shrink)は[動]縮む[名]収縮、といった意味を持つ単語です。その名の通り、熱によってフィルムを収縮させることで、商品を包装します。

最大の特徴は、どんな形状の商品であってもピッタリ全体を保護することができる点。ペットボトルや、日用品、書籍など、生活のあらゆる場面で見かける機会の多い、非常にポピュラーな包装です。

シュリンク包装に必要な道具

シュリンク包装には、おもに3つの道具を使います。それでは順番に解説していきます。

① シュリンクフィルム

シュリンクフィルム
  • 予算:数百円~2,000円程度


商品を包装するフィルムです。

熱を当てることで収縮し(小さくなり)ますので、必ず商品より一回り大きいサイズを選びましょう。意外と「ちょっと大きすぎるか?」くらいでちょうどよかったりします。

たとえば、一般的なCD(10mmジュエルケース)の場合、それ自体の寸法は12.4×14.2cmですが、フィルムは大きめの16×18cm程度のサイズを使用します。

収縮率(どれくらい収縮するか)は製品によって異なります。

② 卓上シーラー

卓上シーラー
  • 予算:4,000~5,000円程度

シュリンクフィルムの開け口を密閉するために使用するのが卓上シーラーです。

熱線の長さが20cmのタイプと30cmのタイプの2種類が主流で、商品が小型の場合は20cmでも大丈夫かと思います。

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私の場合は、CD/DVDケースを包装することが多いので、20cmで足りています。

③ ヒートガン

ヒートガン
  • 予算:2,000~3,000円程度

最後にヒートガンでフィルムを収縮させます。

フィルムによっては、家庭用ドライヤーで代用できる場合もありますが、すべてがそうではありません。安いもので十分なのでひとつ用意しておくと良いでしょう。

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様々なノズルが付属しますが、基本的には使いません。

シュリンク包装のやり方 -CDの場合-

箱のシュリンク包装/手作業編(ヒーティングガン:FV-310)【HAKKO】箱のシュリンク包装/手作業編(ヒーティングガン:FV-310)【HAKKO】

それでは実際にシュリンク包装を行っていきます!今回は、一般的なCD(10mmジュエルケース)を例に進めていきたいと思います。

②③の作業中は必ず換気を行ってください。
手を火傷する恐れもありますので十分注意しましょう。

① 商品をフィルムに入れる

  • 難度:☆☆☆

包装したい商品を、用意したシュリンクフィルムに入れます。

このとき、フィルム内部にできるだけ空気が入らないよう注意しましょう。

② シーラーで封をする

  • 難度:★★☆

作業中は換気を徹底!

卓上シーラーでシュリンクフィルムの開いている部分を閉じます。

適切な位置にセットし、右手でシーラーのレバーを下ろします。約2~3秒ほどでフィルムの溶着が完了します。

右手でレバーを押さえたまま、左手で商品を左方向へ引き抜き、フィルムの端をカットします。

レバーを元の位置に戻し、シーラー上に残ったフィルムを素早く外します。

フィルムが残っていたり、加熱時間が長すぎるとフィルムが焦げます!

商品が偏っている場合は、中央に来るように位置を直します。

③ ヒートガンでフィルムを収縮

  • 難度:★★★

ヒートガンのスイッチを入れ、さきほど溶着した部分から徐々に熱風を当てていき、フィルム全体をまんべんなく加熱していきます。

時間が長すぎたり、近づけすぎたりするとフィルムが破れてしまうため気を付けてください。

また、空気が入ってしまっている場合は、目立たない部分に小さな穴をあけ、再度収縮を行っていきます。

キレイなシュリンク包装ができました!

まとめ

自宅で手軽にできるシュリンク包装に必要な道具や方法の解説記事でした。

シーラーやヒートガンを使った作業にはコツが必要なので慣れるまでは失敗することもあるかと思いますが、商品の見栄えはグッと良くなります!

ぜひマスターしてみてくださいm(__)m

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