【同人】BOOTH?とらのあな?委託販売経路を徹底比較!

多大な労力と時間を費やし、やっとの思いで完成した同人作品。せっかくなら、一人でも多くの方に手に取って欲しいですよね?

この記事では、同人作品の販売方法としてメジャーな①同人即売会 ②自家通販 ③委託販売、それぞれの方法のメリットやデメリットについて、私の経験を踏まえつつご紹介していきます!

  • コミックマーケットなどの同人即売会
  • BOOTHなどのネットショップを利用した自家通販
  • とらのあななど実店舗を持つ同人ショップへ委託
目次

① 同人即売会 (コミケなど)

世界最大の同人イベント「コミックマーケット」

まずご紹介するのは、コミックマーケットをはじめとする同人即売会での頒布。

最大の特徴は、なんといってもファンの方々の生の声が聞ける点です。「新作良かったです!」「これからも頑張ってください!」など、作品の感想や応援を直接言ってもらえると、それまでの苦労も吹き飛びますし、クリエイターにとって欠かせない創作意欲も湧き起こります。

参加費や交通費、宿泊費といった経費で数万円かかってしまうことも珍しくありませんが、こういった交流は同人イベントならではの醍醐味ですし、積極的に参加していきたいものです。

筆者(れれれP)が同人イベントに参加した際のスペース

とはいえ、遠方に住んでいて会場まで来られない方や、スケジュールが合わず参加できない方も多くいらっしゃいます。そういった方々にも作品を届けるため、BOOTHなどの通販も活用していきましょう!

② 自家通販 (BOOTHなど)

感染者数こそ減少傾向にあるものの、まだまだ終わりが見えないコロナ禍。同人イベントも中止や延期が相次いでおり、コミックマーケットは入場者数を大幅に制限した上での開催を余儀なくされています(執筆時点)。

人と人との接触がはばかられる昨今、急速に高まっているのが通販需要。中でも同人界隈でここ数年一気にシェアを拡大しているのが、pixivが運営するネットショップ「BOOTH」です。

誰でも無料で始められる手軽さ、業界最低水準の手数料、匿名発送などが好評で、私を含め多くの同人作家が作品販売のプラットホームとして利用しています。

BOOTHの基本は自家通販、つまり自宅からの発送です(倉庫発送も可)。数件であれば特に問題なく対応できるでしょう。しかし、それ以上に増えてくると梱包や発送作業が追いつかなくなってきます。また、「仕事が忙しくて発送や梱包に割く時間がない!」という方も少なからずいらっしゃるでしょう。

そして、購入者の中には個人から商品を購入することに抵抗を覚える方もいらっしゃいます。そんなときには、同人ショップへの委託も検討してみましょう!

③ 店舗委託 (とらのあななど)

とらのあなメロンブックスなどの同人ショップへ販売を委託することで、梱包や発送作業のわずらわしさから解放されます。

大量の需要が見込める場合は自家通販で対応しきれないため店舗委託一択ですが、そうでない場合であっても委託は可能です。近年では1部からの納品も受け付けており、自分で発送するのが面倒な方や梱包に自信のない方は、最初から委託でもいいかもしれません。私も同人活動を始めた当初はとらのあなに委託していました。

左:2012年「Lento Memento」/右:2013年「キングとジョーカー」

同人ショップのメリットはもう一つあります。それは全国の実店舗に自分の作品が並ぶことです。何度見てもこの光景は誇らしい気分にさせてくれますし、写真のように店員さんがPOPを作って宣伝してくれる場合もあります。より多くの方に自分を認知してもらう絶好の機会となるでしょう。

委託価格について

委託販売のデメリットを挙げるとすれば手数料が高めなことでしょうか。販売価格の30%が相場となっているため、自家通販(BOOTH)が5.6%+22円であることを考えると割高に見えます。

しかし、販売にまつわる面倒な作業をすべて代わりにやってくれるわけですから、一概に高いとは言い切れません。

たとえば、「とらのあなで自分のCDを1,000円で販売する」と仮定して考えてみます。この場合、手数料として300円が引かれ、残った700円が売上金となります。もし売上金を1,000円としたい場合は手数料分を上乗せし、本体価格を1,429円に設定して販売する必要があります。

こういった理由で、多くの同人作家は同人イベントよりも高い価格で委託販売をしているのが実情です。しかし、購入者側からすると古くからあって馴染みのある同人ショップで買う方が、自家通販よりも安心感があるようです。

「割高でもいいから安心して購入したい!」という需要は確実に存在するため、価格が高くなったからといって極端に売れ行きが悪化することはありません。それどころか、むしろ委託の方がたくさん売れる印象すらあります。

まとめ

いかがでしたか?
同人作品の販路としてメジャーな3種類の方法を簡単にご紹介しました!

  • コミックマーケットなどの同人即売会
  • BOOTHなどのネットショップを利用した自家通販
  • とらのあななど実店舗を持つ同人ショップへ委託

私の結論としては、①での売れ行きをまず見て、自家通販で対応できそうな部数なら②、大きな需要が見込めるor発送が面倒なら③、という具合に組み合わせていくのがベストかと思います!

ぜひ、同人活動の参考にしてみてくださいm(__)m

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