【中学生/高校生向け】 ゼロから独学で作曲を習得した実際のやり方とアドバイス!

この記事では、現在中高生のみなさんへ向けて独学かつ最速で作曲をマスターするための方法を伝授します!

高校生でボカロPデビューし20歳でメジャーデビューを果たした私が、小中学生の頃どんな練習をしていたか、実体験に基づき詳しく解説します!

目次

私の経歴

中学生時代

今から15年以上前の話です。当時中学生だった私は、友人らと一緒にバンドを組みキーボードを担当していました。そこで演奏していた曲は、J-POPのコピーがメインだったのですが、オリジナル曲も作っていました。

ボーカルの子がノートにたくさん歌詞を書いてくるので、それにメロディをつけるスタイルでした。つまり、中学生の時点で作曲の基礎をある程度理解していたのです。

以下の楽曲は、当時バンドで作った曲をボカロPデビュー直後にリメイクしたものです。とはいっても歌詞やメロディはそのまま。アレンジも可能な限りオリジナルを再現しています。

小学生時代

なぜそれが可能だったかというと、小学1年生くらいからピアノを弾いていたからです。とはいっても、ピアノ教室に通っていたわけではありません。家に使っていないピアノがたまたまあり、毎日触っているうちに、いつの間にか弾けるようになっていたのです。

当時どんな曲を弾いていたかというと、流行していたJ-POP全般です。今はもう廃刊となっていますが、「月刊歌謡曲」という楽譜がたくさん掲載されている雑誌がありました。その中から弾きたい曲を探し、毎日のように弾いていました。

1999~2009年のゲッカヨ

楽譜とコード

左手の演奏が書かれていない楽譜の例
左手の演奏が書かれた楽譜の例

しかし、そこに掲載されている楽譜にはメロディと歌詞が書いてあるだけ(画像上)で、左手の演奏(画像下)が何も書かれていなかったのです。

しばらくして、メロディの上にある「コード」と呼ばれるアルファベットがそれを示しているとわかりました。その後、数年かけて100個近いコードを暗記する羽目になったのですが、このコードの知識が作曲をする上で後年とてつもなく役に立ちました。

また、多くのJ-POPを演奏する過程で、頻出のコード進行や転調のパターンを理解し、実践的に音楽理論の基礎を身につけていきました。もし、周りと同じようにピアノ教室に通ってバイエルをやっていたら、そうはいかなかったでしょう。

こういった背景があり、中学生の頃には作曲ができるようになっていたのです。

具体的な作曲習得方法!

楽譜とピアノを用意せよ!

以上の私の経験から言えることは、「音楽の仕組み」さえ知ってしまえば作曲なんて誰にでもできるということです。そのためには、1曲でも多くの曲を聴き、自分の手で演奏してみる。これに尽きます。

今すぐ楽譜を用意しピアノを弾きはじめましょう!オススメはやはり数百曲の楽譜が掲載されているこういった歌本です。

ただし、弾きたい曲がマイナーだったり昔のものだったりする場合、歌本に掲載されていないことがあります。そんなときは「ぷりんと楽譜」などの楽譜販売サイトを活用しましょう!

「ぷりんと楽譜」は楽譜数250,000点以上配信中の国内最大級の楽譜配信サイト。最新から定番曲まで多様なアーティストやジャンルの楽譜を販売しています。ネットやコンビニで24時間簡単に購入・印刷が可能です。

ここでも推奨するのは「メロディ譜」と呼ばれるメロディとコードだけが記載されている楽譜。歌本と同じタイプですし、ピアノソロや弾き語り楽譜の半額以下で購入できるのもGOOD。

重要なのは「コード」を理解し使いこなせるようになること。よって、それが書かれていない入門用の楽譜はNGです。

ピアノが家にない方も多いでしょう。グランドピアノを買えとは言いません。親を説得するなりお年玉貯金を崩すなりして数万円を捻出してください。そして電子ピアノを買いましょう!

楽譜とピアノが用意出来たら、あとは好きな曲を毎日楽しみながら弾く。
たったそれだけで、数年後あなたは作曲ができる高校生/大学生になっています!

最初はドレミすら読めなくて絶望するかと思いますが心配ご無用。若いみなさんは、知識や技能をすぐに習得できる柔軟な脳を持っています。だから、とにかく根気よく継続することが大事です。

「楽器が弾けなくても作曲できる」と主張する人も中にはいるでしょう。しかし、あくまで「作曲は演奏の延長」だと私は思っています。

もし、すでにピアノが弾けるならあなたはとても幸運!早速コードを見て弾く練習を始めてください。それができるようになれば、作曲はほぼ習得できたも同然です。

詳細はコチラの記事で!

部活動について

作曲を習得するためには、家以外でも音楽に触れる時間を増やすことが重要です。よって、部活動も吹奏楽部や軽音楽部など、音楽に関連するクラブへ所属することをオススメします。

楽器が演奏できるようになるのはもちろん、楽譜がスラスラ読み書きできるようになるし、音感も養われます。未経験者でも、先輩が教えてくれるためまったく問題ありません。仲間とセッションする喜びは音楽ならではですし、一生の思い出になります!

私は中高の6年間吹奏楽部に所属し、打楽器(パーカッション)を担当していました。この吹奏楽部での経験は、ドラムやストリングスの編曲(アレンジ)をする際など、現在でも大いに役立っています。

作曲におけるコードの重要性

作曲においてコード進行の概念は切っても切り離せないほど重要です。これはしっかり頭に入れておいてください。だからこそ、私はこれまで多くのコード進行に関する記事を書いてきました。

そしてその内容を理解してもらうため、みなさんにはまず一通りのコードを覚えてほしいのです。

これらをただ闇雲に暗記しようとするのは無謀です。

しかし、歌本などを使って自分で調べながら・演奏しながら覚えていけば、無理なく自然に身に着けていくことが可能です。ピアノを弾けるようになってもらいたい背景には、こういった理由があります。

まとめ

長々と書いてきましたが、今回お伝えできたのは「作曲」についてのみです。実際には「作詞」や「編曲(アレンジ)」「ミックス」など、多数の工程を経てはじめて曲は完成します。

数年後、作曲らしきものができるようになったら再びこのサイトに来てください。今度は作曲以外の極意についても伝授したいと思いますm(__)m

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