Empirical Labs(Softube)のコンプレッサー&プリアンププラグイン「Mike-E Comp」の紹介記事です。
実際に使ってみた使用感やサウンドについてレビューしていきます!
概要
この「Mike-E Comp」は、コンプレッサー内蔵プリアンプ「EL9 Mike-E」をエミュレートしたプラグインです。Empirical Labs創業者であるDave Derr氏とSoftubeの共同で開発されました。
内臓されているコンプレッサーは、Empirical Labsの代表作である名機「Distressor」譲りのパンチの効いたサウンドで、プリアンプと組み合わせることによって、豊かなハーモニックディストーションを得ることができます。
先日「Distressor」のプラグイン版「AROUSOR」についてもレビューしましたのでぜひご覧ください!
信号の流れ
ボタンやツマミの配置が実機とは異なるため、信号の流れを確認しておきましょう。
使用する際はこの①~⑤の順番に調整していくとスムーズでしょう。
倍音チェック!
Empirical Labsといえば、アナログ感(のシミュレーション)にこだわっているメーカー。
したがって「Mike-E Comp」もアナログ特有のサチュレーションが付加されることが予想されます。実際に使う前に「Plugin Doctor」で倍音の付加具合を視覚的にチェックしておきましょう。
豊かな倍音の発生が確認できます。2倍音3倍音がメインで、4倍音以上はひかえめです。
極端な設定でプリアンプのサチュレーションをチェック。
圧縮が行われないようコンプのレシオは1:1にし、増えた分のゲインはOUTで下げています。
次はプリを切ってコンプレッサーだけでチェック。
倍音と同時にノイズフロアも上昇しており、アナログ感が付加されていることが分かります。
参考音源・感想
それでは使っていきましょう。
BFD3で作ったドラムのバストラックに挿してみます。
まずは素の音をお聴きください。
「Mike-E Comp」のアタックとリリースは、ダイヤル式(無段階)ではなく選択式で4~5種類の中から選ぶしかありません。しかし、これはかえって迷いを生まなくていいと思いました。
今回は最大で8db程度のゲインリダクションが行われる設定とします。
音の傾向はやはり「AROUSOR」に近いものの、より自然なコンプレッションで、ソースを選ばずオールマイティーに使えるように感じますね。
コンプレッサーってどうしても音像が奥へ引っ込んでしまいがちですが、これはそういうのが無く、むしろ立体感やツヤが加わりグッと前に出て来る印象です!ここが非常に気に入りました。
また、RATIOをBYPか1:1にすればサチュレーターとしても使えますし、いろんな場面で重宝するプラグインだと思います!
まとめ
いかがでしたか?
Empirical Labs(Softube)のコンプレッサー&プリアンププラグイン「Mike-E Comp」のご紹介でした。
Softubeのアカウントがあれば20日間デモを使用できるので、興味を持った方はぜひお試しください!