ミックス作業で、ボーカルが浮いて困ってしまうことはありませんか?
その悩み、3つの手順を踏めば簡単に解決できます!
それでは早速解説していきましょう。
ミックス手順
EQ(イコライザー)は、特定の周波数帯域の音量を大きくしたり小さくしたりするエフェクトです。
EQの使い方は基本的に引き算です。足りない帯域を補うことよりも、不要な帯域を削ることを目標にするとうまくいきます。
まずは低域の削るべき帯域探しです。スペクトラムアナライザーを見ると、200Hz以下がほとんど出ていないことが分かります。
出ていないので放置でもいいのですが、このあたりはキックやベースなどの重要な楽器とかぶる帯域。念のため、ハイパスフィルター(HPF)でカットしておきます。
次に、中域の飽和している帯域を探します。Q幅を狭くして左右に動かすと、モコモコ鳴るポイントが見つかるので、そこをピンポイントでカットします。
仕上げに、音の抜けを調整するため、ハイシェルフで高域(6kHz~)をわずかに持ち上げます。
コンプレッサーは、ある一定の音量を超えた音に対して圧縮を行うエフェクトです。
詳しくは以下の記事で解説しています!
リバーブは、空間に発生する残響音をシミュレートするエフェクトです。ボーカルとオケを馴染ませるという点においては、最も重要な工程と言えます。
リバーブがない状態は、ボーカルとオケの境界がはっきり分かれて聞こえます。しかし、リバーブをかけることでその境界がにじみ、一体化して聞こえるようになるのです。
ただし、足すのはほんのちょっとでOKです。過剰に足してしまうと、ボーカルだけ別の空間で鳴っている不自然なサウンドになってしまいます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
私が普段行っているボーカル処理の方法をご紹介しました!
3つの手順を踏むことで、ボーカルが浮いてしまうことはなくなります。
特に、EQとコンプの下準備を丁寧に行うと、きれいなリバーブがかかります。
ぜひ参考にしてみてくださいm(__)m