業界標準のプラグインメーカーとして知られるWaves。本日、新しいサブスクリプションシステムとなる「Waves Creative Access」を発表しました。
これに伴い、プラグインの買い切り販売はバンドル製品/単体製品ともにすべて終了し、サブスクへの完全移行となる模様。
この記事では、大きく変貌するWavesの今後について考えてみたいと思います!
Waves Creative Accessとは?
220種を超えるWavesプラグインを常に最新の状態で使用し、トップクリエイターや世界中のユーザーとAIプリセットを共有できるStudioVerseを使用できるWavesの新しいプラグインのサブスクリプション・プランです。
https://wavesjapan.jp/waves-creative-access
Wavesの全プラグインを使用できるWaves Ultimate、110種のプラグインを使用できるWaves Essentialの2つのラインナップで、1ヶ月から1年まで使用したい期間に併せたプランからご利用いただけます。
サブスクリプションプランは「Waves Ultimate」と「Waves Essential」の2種類。
月額料金は「Waves Ultimate」が¥3,630、「Waves Essential」が¥2,200。1年プランだと2ヶ月分お得になり、それぞれ¥36,300、¥22,000となる。
また、4/28 (金)までに1年プランに加入すると、3ヶ月分相当のMIオンラインストアポイントがもらえ、実質3ヶ月分無料とのこと。
Waves完全サブスク化の影響
既存ユーザー
Q.Waves Creative Access以前に購入した永続ライセンスはどうなりますか?
https://wavesjapan.jp/waves-creative-access
ご購入いただいた最新バージョンにて永続ライセンスとして有効となります。所有されているコンピューターのOS、ホストアプリケーションの対応状況に変更がない限り、引き続き永続ライセンスとしてご利用いただけます。
とあるように、完全にサブスク化されるからといって、過去に購入したプラグインが使えなくなるわけではありません。なので、既存ユーザーへの影響は限定的でしょう。
新規ユーザー
問題は新規ユーザーに対してです。買い切りという手段がなくなってしまった今、Wavesプラグインを使うためにはサブスクへの加入が強いられることになります。
サブスクは使いたいときに使いたいだけ(短期間)契約できる点が最大のメリット。しかし、音楽活動というものは真逆で、数年、本気でやるなら数十年かけて行う超長期戦です。果たして、彼らがそれだけの期間課金し続けてくれるでしょうか?
今やプラグインメーカーは世界中に数えきれないほどあるわけで、私だったら買い切りで済む他のメーカーの製品を使うでしょう。結論として、思い切った今回の施策は新規ユーザーの減少につながるのでは、と危惧します。
各所の反応
突然の報せにTwitterのWaves公式アカウントにも批判的な意見が集中。
gearspaceの掲示板もものすごい勢いで伸びています。こういった指摘を受けてサービスが多少なりとも改善されればいいですが、どうなることやら……。
また、Googleスプレッドシートにて、Wavesの代替となるプラグインをリストアップする人も現れ、”脱Waves”に拍車がかかりそう。
まとめ
というわけで、Waves完全サブスク化の影響について考えてみました。
事前告知なしというのが余計に反感を買ったのだと思います。選択肢として買い切りも残してほしかった……。
これで業界全体の脱Wavesが進行していかないかが心配です。