普段何気なく使っているコンプレッサーですが、さまざまな種類があるのをご存じですか?
この記事では、代表的な5種類のコンプレッサーの特徴をその登場した年代順にご紹介したいと思います!
5種類のコンプレッサー
①TUBE(真空管)タイプ
TUBEは真空管を回路に使用した、もっとも歴史あるコンプレッサーです。
真空管特有のサチュレーションによって得られる温かみのあるサウンドが特徴で、このサチュレーションを付加するためだけに使われる場合もあります。
②Opt(光学式)タイプ
Optはoptical(光学)の略で、音声を電流に変換し電球などを光らせ、その光を受光体が感知することで圧縮を行うコンプレッサーです。
アタックの遅さによるナチュラルなかかり具合が特徴で、ツマミの数が少ないため、直感的な操作が可能です。
③FET(トランジスタ)タイプ
FETはトランジスタを回路に使用したコンプレッサーです。
このタイプの特徴はアタックとリリースの速さです。スネアやキックなどドラムソースにパンチを与えるのが定番の使い方ですが、アタック・リリースを柔軟にコントロールできるため、幅広い楽器に用いられます。
④VCA(ICチップ)タイプ
VCAはVoltage Controlled Amprifierの略で、電圧制御のICチップを使って圧縮を行う、比較的新しめのコンプレッサーです。
ノイズや味付けの少ないクリーンな出音が特徴で、楽器同士に一体感をもたせるバスコンプとしてよく使われます。
SSLやAPI製のスタジオコンソールにも内蔵され、80年代以降の楽曲の多くに用いられています。
⑤デジタルタイプ
DAW上で動作するVSTプラグインのコンプレッサーは、当然ながらすべてデジタルです。
デジタルは、アタックやリリースなどすべての数値を厳密に設定することができ、ノイズや味付けがなく、何回でもやり直しできるのが特徴です。
しかし便利である反面、クリアすぎるその出音に味気なさを感じる人も少なからずおり、上で紹介したようなアナログのビンテージコンプレッサー(実機)をシミュレートしたプラグインは非常に人気です。
まとめ
いかがでしたか?
それぞれのコンプレッサーの特徴を知ることで、
より適切な使い方ができるようになってくると思います。
ぜひ参考にしてみてください。