Pulsar MASSIVE 音源つきレビュー!UAD版より使いやすい?

「Pulsar 1178」「Pulsar Mu」など、実機をエミュレートした完成度の高いプラグインで知られるPulsar Audio。先日、新製品として「Pulsar MASSIVE」をリリースしました!

この記事では、「Pulsar MASSIVE」の概要や実際に使ってみた感想などを、UAD版と比較しつつ音源付きでレビューしたいと思います!

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Pulsar Audio MASSIVE
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Pulsar Audio
目次

Pulsar MASSIVE 概要

「Pulsar MASSIVE」は、Manley社のステレオEQ「Massive Passive(通称マシパシ)」のエミュレーションプラグインです。

同社はバスコンプレッサーの「Variable Mu(通称バリミュー)」のメーカーとしても有名で、どちらも世界中のレコーディングスタジオで愛用されており、みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

そして、過去Pulsarからリリースされた「Variable Mu」のエミュレートプラグイン「Pulsar Mu」はとても高い評価を受けており、私もお気に入りのプラグイン。そんなわけで、今回も期待せずにはいられません!

それではさっそく使っていきましょう!

アナログなのにグラフィカル

Pulsarといえば、視覚的に効き具合を確認できる「スペクトラムアナライザー」が搭載されていることでお馴染みですが、今回もその機能はバッチリ継承されています!

とはいえこの機能、便利であることは間違いないのですが、FabFilterの「Pro-Q 3」Weissの「EQ1」、もっと言えばDAWに付属するEQも場合によってはこのタイプで、そこだけ見れば特段目新しいということはありません。つまり、替えがきいてしまうわけです。

しかし、別の見方をすればこのプラグインの希少価値がわかってきます。それは、実機エミュレート系EQであるにもかかわらず、グラフィカルな操作できるという点。まさに、アナログとデジタルのハイブリッド(いいとこ取り)。

おそらく他にもあるとは思うのですが、パッと思いつきません。これだけでも「Pulsar MASSIVE」を使う価値はあると思います!

Pulsar MASSIVE 使用感レビュー

前置きが長くなりました。ここからが実際使ってみたレビューです。

Plugin Boutiqueから14日間の試用版をダウンロードし、VST3 64bitのみをインストール。

Pulsar Audio MASSIVE
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検証ソースとして使用するのは、プラグインレビューでいつも使うBFD3で作ったこちらのドラムバスです。

Plugin Doctor

まず、挿しただけのデフォルト状態を確認。すると、明らかに高域が持ち上がって聞こえます。それもそのはず。周波数特性が上記画像の通り、ハイ上がり気味だからです。

超低域の6Hz付近にも2dB程度のピークがありますが、可聴域外のためこちらは聞こえません。

次にツマミ類を見ていきましょう。左右に4つのバンドと中央にローパス/ハイパスフィルターが確認できます。各バンドにはそれぞれ11のEQポイントがあり、見た目はほぼ実機通りです。

さて、実際にイコライジングを始めていきましょう。

まずBANDWIDTHでQ幅を狭めていきますが、最狭にして(右側に回しきって)もかなり広い(笑)。UAD版を使っていたときも広いなとは感じていましが、ここまでではなかったと思います。

次にEQポイント探しです。11個の中から選ぶのかと思いきや、無段階で調整できてしまい驚愕(笑)。ちなみにUAD版は選択式です。

Pulsar MASSIVE 音源つきレビュー

低域を全体的に強化し、ハイシェルフでわずかに高域の抜け感を調整。仕上げに中央の赤いDRIVEノブを軽く回し適度にサチュレーションを付加。

完成音源

UAD版音源

Pulsar版とUAD版はEQカーブが異なるため、同じ設定にしても同じ音にはなりません。そのため、Plugin Doctorで両者のEQカーブを比較しつつ再現しました(超低域のピークは再現不可能でした)。

元音源

いかがでしょうか?

私の印象としては、実機の操作に近くてアナログ感もあるのはUADかなという感じですが、Pulsarのクリアかつハイファイなサウンドも、ソースを選ばず使えていいですね。

今回「Pulsar MASSIVE」がリリースされたことで、UADの出番はなくなるかなと思いましたが、こうして比べてみると、操作性も出音も完全に別物だということがわかりました。それぞれに違った使い道がありそうです。

まとめ

実機は通常版で約70万円。マスタリング版に至っては約80万円という、正真正銘プロのために作られた高級アウトボードあり、我々アマチュアにとってはなかなか手の届かない代物です。

実機と同じではないにせよ、それに近い質感の得られるEQが定価約2.5万円で使えるのはありがたい話です。14日間は無料で試用も可能ですし、ぜひ一度自分の耳で確かめてみてくださいm(__)m

れれれP

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