MIDIキーボードとは?DTM初心者にオススメなのはコレ!

MIDIキーボードは、DTMをはじめとする楽曲制作に欠かせない重要なアイテム。

しかし、初めてMIDIキーボードを購入する場合は、あまりの選択肢の多さに、どんな基準で選べば良いのか迷ってしまうと思います。

この記事では、MIDIキーボードを選ぶためのポイントと、DTM初心者の方にオススメのMIDIキーボードについて解説します!

目次

MIDIキーボードとは?

MIDIキーボード

まず、MIDIキーボードとは一体何なのか簡単に解説します。

MIDIキーボードとは、音の大きさや高さなどの演奏情報をパソコンに送信するためのコントローラーです。誤解されることが多いのですが、MIDIキーボード単体で音を出すことはできません!楽器の音も入っていませんし、スピーカーも付いていません。

したがって、実際に演奏する(音を出す)ためには、別途ソフト音源やスピーカー(ヘッドフォン)などが必要ですのでご注意ください。

MIDIキーボードのメリット

この記事を読んでいる方の中には、マウスで打ち込みを行っているという方もいるかも知れません。MIDIキーボードを導入すれば、時間のかかる打ち込み作業をとてもスピーディーに行うことが可能です!

MIDIキーボードが必要な理由(メリット)
ピアノパートのMIDIデータ

たとえば、生楽器系のリアルな演奏データを打ち込もうとする場合。ベロシティ(音の強弱)やタイミングの微調整は不可欠です。これをマウスで一音一音行うことは気が遠くなるほど面倒ですし、結果も不自然となりやすいもの。

しかし、MIDIキーボードでリアルタイム入力を行えば、データに自然なバラつきが生まれ、リアルな演奏データが手軽に作成できます。

また、マウスでは複数の音(和音)を同時に鳴らすことができません。作曲にしろ編曲(アレンジ)にしろ、和音の打ち込みは必須。したがって、これがマウス打ち込み最大の問題点です。

ぜひ、MIDIキーボードを導入して快適な制作環境を手に入れましょう!

鍵盤数について

MIDIキーボードの鍵盤数

MIDIキーボードは、メーカーやモデルによって様々な違いがあります。たとえば、鍵盤数、鍵盤の重さ(ハンマーアクション、セミウェイト、ウェイト)、ボタンやノブの数など。

MIDIキーボードの鍵盤数は、小型で持ち運びも可能な25鍵(約2オクターブ)から、グランドピアノと同じ88鍵(約7オクターブ)まで多種多様です。ご自身の用途や制作スタイルに合わせて、適切なタイプを選びましょう。

多鍵盤(49~)

49鍵以上の鍵盤数の多いモデルは、ピアノと同じ感覚で両手を使った演奏がしたい方にピッタリ。しかし、大型で重量もあるため持ち運びは困難で、自宅での制作に向いています。置きたい場所に設置できるかどうか、事前にサイズを確認しておくと良いでしょう。

少鍵盤(25~37)

一方、25~37鍵前後の鍵盤数の少ないモデルは、小型かつ軽量で場所を選びません。しかし、通常より小さい“ミニ鍵盤”であることが多く、ピアノ経験者にとっては演奏しづらく感じられるかもしれません。

鍵盤数が少ないからといって、低い音や高い音が入力できないわけではありません。ほとんどのMIDIキーボードには、オクターブを上下するためのボタンが付いています。これを使用することで範囲外の音もカバーすることができますのでご安心ください。

鍵盤の重さについて

MIDIキーボード

鍵盤の重さは大きく分けて、ハンマーアクション・セミウェイト・ライトウェイト(ノンウェイト)の3種類。順番に解説していきます。

ハンマーアクションは、グランドピアノの鍵盤と同じ機構が採用された最上位モデル。ピアノ経験者でMIDIキーボードにも同じタッチを求める方に向いています。ただ、格段に高額で場所も取るのがネック。

一方、セミウェイトはバネと重りによって、演奏感と低価格の両立を目指したハイブリッドモデル。ハンマーアクションよりも軽いタッチで、ピアノ経験の有無を問わずどんな方にもオススメできるモデルです。ポップスやエレクトロニカなど比較的どんなジャンルにも向いています。

最後に紹介するライトウェイト(ノンウェイト)は、その名の通り重りのないバネだけの鍵盤であり、軽いタッチと価格の安さが特徴の最廉価モデル。DTM初心者が初めて買うMIDIキーボードとして最適です。

エントリークラスのMIDIキーボードの大部分はこのタイプです。

オススメのMIDIキーボード

MIDIキーボード

以上の内容を踏まえ、オススメのMIDIキーボードをいくつかご紹介します!

この記事の読者さんはDTM初心者の方が多いと思いますので、安価かつ使いやすそうな製品を選定しました。

KORG microKEYシリーズ

microKEYシリーズは、microKORG XLやmicroARRANGERなどで好評を得ている新開発のベロシティ対応ナチュラル・タッチ・ミニ・キーボード。高いコントロール性を生むアルペジエーター・ボタンや、サスティン/タップ・ボタン、ジョイスティックを搭載。またスタイリッシュで精悍なブラック・ボディは、様々なデザインのコンピュータにマッチします。microKEYは、音楽制作システムをコンパクトかつシンプルに構築したいミュージシャンにとって、ベストなUSB MIDIキーボードです。

特徴

・薄型でライトウェイト、USBバス・パワーで駆動するUSB MIDIキーボード
・優れた弾き心地を実現した、ベロシティ対応ナチュラル・タッチ・ミニ・キーボード搭載
・オクターブ・シフト・ボタンとキー・トランスポーズを使えば、MIDI規格上のすべての音域をカバー
・高いコントロール性を生むアルペジエーター・ボタンや、サスティン/タップ・ボタン、ジョイスティックを搭載
・ドライバーのインストールは不要。コンピューターと接続すれば直ぐに使用可能
・iPadと直接接続して使用可能(25鍵モデル・要Camera Connection Kit)
・人気ソフトウェアのライセンス/ディスカウントクーポンを数多くバンドル

付属ソフト

・M1 Le(25/37鍵モデル)
・Ableton「Live」シリーズ(ディスカウント・クーポン)
・Lounge Lizard Session
・Ultra Analog Session
・Strum Acoustic Session

仕様

・鍵盤 25鍵(ナチュラル・タッチ・ミニ鍵盤、ベロシティ付き)
・ジョイスティック、アルペジエーター・ボタン、サスティン/タップ・ボタン
・USB端子 B端子
・電源 USBバス電源方式
・サイズ/重量:395(W)x 131(D)x 53(H)mm、650g
・付属品 USBケーブル、KORG BUNDLE SOFTWARE PINカード

動作環境

・Windows Microsoft Windows 7 SP1以降 (32bit / 64bit)
・Mac OS10.8 Mountain Lion以降
・iOS iOS8以降

M-AUDIO Keystationシリーズ

コンパクト、軽量、且つ耐久性に優れたKeystationシリーズは、ライブで音楽ソフトウェア演奏するミュージシャン、及びスタジオにナチュラル・タッチのMIDIコントローラーを常備したいプロデューサーにとっても最適です。Keystationシリーズは、USBバスパワーで動作し、クラス・コンプライアントなため、簡単でシンプルにセットアップすることができます。Apple ライトニングUSBカメラ・アダプタ(別売)を使ってiOS接続をサポートしているので、iPadなどのiOSデバイスでミュージック・アプリを使用し、演奏や音楽制作も行えます。

特徴

・32鍵盤の薄型でベロシティー対応ミニキーボード
・USB-MIDI接続 : バーチャル・インストゥルメントの演奏、DAWの操作などに対応
・設定可能なベロシティカーブはどんな演奏スタイルにもマッチ
・表現の幅を広げるピッチベンドとモジュレーション・ボタン
・キーボードレンジ変更用のオクターブ上下ボタン
・ボリューム・ノブでスムーズなコントロールが可能
・サステイン・ボタンによりパフォーマンスが向上・Edit Modeボタンにより高度な設定可能
・USBバスパワー対応、Windows・Macでプラグアンドプレイに対応:ドライバは必要ありません。
・サイズ(W x D x H):約418 x 105 x 20mm・重量:0.45kg

Native Instruments KOMPLETE KONTROLシリーズ

Native Instruments KOMPLETE KONTROLシリーズは、クラス最上級の鍵盤を備えるMIDIのキーボード。対応したインストゥルメント&エフェクトを簡単に操作でき、スマートでシンプル、そしてリーズナブルな価格のキーボードです。クラス最上級の鍵盤を搭載し、サウンドの検索、パラメーターの調整、サウンドのキャプチャー、パフォーマンスが可能で、プロ仕様のインストゥルメント・コレクションも付属します。

特徴

・ バーチャルインストゥルメント&エフェクトに対応したスマートでシンプルなキーボードコントローラー
・ リーズナブルな価格で、NI製品を初めて購入される方に最適
・ クラス最上級のNI独自開発のセミウェイテッド
・カスタムキーボード
・ 視認性の高い有機ELディスプレ イ で、ナビゲーションも容易
・ 8つのタッチセンサー式コントロールノブ
・ 人間工学に基づいたピッチベンド/モジュレーションホイール
・ サウンドのブラウズやプロジェクトのナビゲートを片手で行える4 方向プッシュ式 エンコーダー
・ タグベースのプリセットブラウズや各サウンドの試聴が可能なKOMPLETE KONTROL ソフトウェアが付属
・ Smart Playに より、一つのキーでコードやアルペジオの演奏、各スケールを白鍵のみに配置などが可能
・ あらかじめマッピングされたKOMPLETE インストゥルメント&エフェクトや、他社製Native Kontrol Standard(NKS)対応プラグインをKOMPLETEKONTROLソフトウェアでコントロール
・ VSTiとVST FX に完全対応
・ MASCHINEソフトウェアとのスムーズな連携
・ Logic Pro X 、Ableton Live 、GarageBand を直感的にコントロール
・ サスティンのアサインが可能なTRSぺダル入力端子
・ USB 2.0バスパワーで動作
・ MIDIコントローラーとしての使用、アサインが可能
・ サイズ : W 488 x D 257 x H 89 mm重さ:2.4 kg

付属ソフト

・THE GENTLEMAN – 往年のアップライトピアノ
・MONARK – 伝説のモノフォニックシンセサイザー
・SCARBEE MARK 1 – エレクトリックピアノ
・REAKTOR PRISM – 物理モデリングシンセサイザー
・REAKTOR BLOCKS WIRED – モジュラーシンセ
・REAKTOR 6 PLAYER – REAKTORインストゥルメント用プレイヤー
・KONTAKT 6 PLAYER – 50のインストゥルメントが付属
・GUITAR RIG 5 PLAYER – カスタムアンプ、17基のキャビネット、13 種類のエフェクト

動作環境

・ Windows 10(最新のサービスパック)、Intel Core i5または同等のCPU、2 GB RAM
・ macOS 10.13 (最新アップデート)、Intel Core i5、4 GB RAM
・ USB 2.0以降 (ケーブル付属)
・ OpenGL 2.1以降に対応するグラフィックカード
・ インターネット接続(ソフトウェアのダウンロードとアクティベートのみに必要)

まとめ

MIDIキーボードを選ぶためには、機能性、ブランドや価格帯、サイズやポータビリティ、キーボードのタイプなど、様々な要素を考慮する必要があります。

自分が必要とする機能や予算、使用場所や演奏するジャンルに合わせて、適切なMIDIキーボードを選ぶことが、快適な制作環境を構築する第一歩です!

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