特殊な仕様のCD-BOXを同人で作る方法!

先日のコミックマーケット100で9枚組のCD-BOXを頒布しました。

今回は、このCD-BOXをどのように制作したか、使用した材料や印刷業者などについて解説したいと思います。

かなり特殊な仕様なので、こんなことをやろうとする方はまずいないでしょうが、何かの参考になるかもしれないと思い共有しておきます。

自力で組み立てるタイプのBOXなので量産はできません。

目次

材料① 箱

今回のアイデアは、たまたまAmazonでこの箱を見つけたことから始まりました。

実際に使ったのはこれではなく、アースダンボールの公式サイトで販売している白い紙が貼られたこちらのタイプです。

このサイトでは他にも多種多様なサイズのダンボール箱が販売されているので、アイデア次第でいろんな仕様のBOXが作れそうです。

材料② 緩衝材

さて、一般的なCD-BOXはすべてのケースのサイズがそろっていますが、私がこれまで作ってきたCDは下記のように統一されていません。したがって、これらを同じ箱に入れようとするとどうやっても隙間が生まれてしまいます。

サイズがバラバラなCDたち

・ジュエルケース×4枚
 142×125×10mm
・4枚組トールケース×1枚
 181×273×14mm
・紙製ホルダー×1枚
 120×155×4mm

隙間があるということは、CDが固定できないということ。宅急便を使った会場搬入やBOOTHでの販売時に中身が破損するリスクがあります。

というわけで、今回このような緩衝材を作成しました。

作り方

① 必要な寸法を測った後、Adobe Illustratorで展開図を起こします。印刷は毎度おなじみプリントパックに依頼。用紙は分厚いわりに安価なハイマッキンレーポストの220kg。サイズは331×205mm。

スジ入れ本数が多すぎるため、加工は自分で行うことに。

② 完成品が届いたら、折り目となるすべての線をカッターで軽く切れ目を入れていきます。1枚あたり3分くらいかかりました。

③ すべての線を山折り(一部谷折り)して完成。

材料③ ジャケット

このままではただの箱なので、何らかの装飾が必要です。当初は白を生かしたデザインを考えていましたが、高級感を出すため箱全体を黒で包みこむ方向で行こうと決めました。

ただ、今回の箱で展開図を書くと、268×430mmとかなり大きなサイズになってしまうことがわかりました。プリントパックのフライヤーはA3が最大サイズなので、グラフィックのA3寸延で対応することに。

横方向のミシン目3本は入れてもらいましたが、予算や納期の都合上、縦2本は自分で入れました。さきほど同様、カッターでスジ入れ後山折り。

材料④ シュリンクフィルム

材料⑤ CD

組み立て

さぁ、ようやく必要な材料がすべてそろいましたのであとは組み立てです。

といっても、ここまでの工程に比べれば難しいことはありません。まず、箱に緩衝材とCDをセットしフタを閉じます。つづいてジャケットで箱全体を包み、最後にシュリンク包装をすれば完成です。

シュリンク包装は専用の器具が必要であるものの、OPP袋を使うより売り物っぽい見た目に仕上がるので断然オススメです。

まとめ

いかがでしたか?

以上、9枚組CD-BOXの制作記でした。何かの参考にしていただければ幸いですm(__)m

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