カッコいいキック音を作る方法!

キックは曲全体を支える土台としての役目を担っています。
建物で言えば”基礎”にあたる重要な部分であり、
コンクリートのようなどっしりとした安定感が求められます。

この記事では、理想的なキックの3条件をご紹介します。
最後に音色例を載せていますので、参考にしてください。

目次

カッコいいキック音の3条件

①胴鳴り>皮鳴り

キック音の成分は「胴鳴り」「皮鳴り」の2つに分かれます。

「胴鳴り」はキックの主成分である重低音
太さや重量感を出すのに不可欠な帯域です。

「皮鳴り」は皮(ヘッド)にビーターが当たったときの”ベチッ”という音
アタック感でビートを刻む帯域です。

大事なのはこの2つのバランスです。
下の画像は、理想的なキック音の帯域分布
スペクトラムアナライザーで表したものです。

左の山が胴鳴り右の山が皮鳴りです。

この画像のように2つの山があり、
「胴>皮」になっているかをチェックしてください。

左の山しかないとボフボフした輪郭のぼやけた音に、
右の山が出すぎているとスカスカな重量感のない音になります。

②ベースより低く

キック(胴鳴り成分)はベースよりも下の帯域が出ている必要があります。

キックと帯域がかぶるのがベースです。
曲やジャンルによっては「ベースが下でキックが上」ということもありえますが、
ベースを土台にするのはちょっと動きすぎな印象。
オーソドックスに「キックが下でベースが上」の方が安定感が出せます。

③余韻は短く

余韻の短さも重要です。
余韻が長すぎると、ビートがぼやけて締まりのない曲になりがちです。
どちらかと言えば、タイトな方がカッコよくキマるケースが多いように思います。

NG例とOK例

NGなキック

・1つ目:左の山だけのキック
・2つ目:右の山が出すぎているキック
・3つ目:余韻が長すぎるキック

OKなキック

・1つ目:バランスがよくタイトなキック (アコースティック)
・2つ目:〃 (エレクトリック)

まとめ

・胴鳴りが皮鳴りよりも大きい
・ベースより下の帯域が出ている
・余韻が短い

これら3つの条件を頭に入れて音作りや音選びを選びを行うと、
アレンジやミックスが楽になると思います。
参考にしてみてください。

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