【VOCALOID調声】ボカロの歌声を自然に馴染ませるコツ

  • 2021.01.11
  • DTM

 ミックス作業で、ボーカルが浮いて困ってしまうことはありませんか?その悩み、3つの手順を踏めば簡単に解決できます!それでは早速解説していきましょう。

STEP1 EQで不要な帯域を削る

 EQ(イコライザー)は、特定の周波数帯域を上げたり下げたりするエフェクトです。EQの使い方は基本的に引き算です。足りない帯域を補うことよりも、不要な帯域を削ることを目標にするとうまくいきます。

 まずは低域の削るべき帯域探しです。スペクトラムアナライザーを見ると、200Hz以下がほとんど出ていないことが分かります。

 出てないので放置でもいいのですが、このあたりはキックやベースなどの重要な楽器とかぶる帯域です。念のため、ハイパスフィルター(HPF)でカットします。次に、中域の飽和している帯域を探します。Q幅を狭くして左右に動かすと、モコモコ鳴るポイントが見つかるので、そこをピンポイントでカットします。見つからなければ飛ばします。仕上げに、音の抜けを調整するため、ハイシェルフで高域(6kHz~)をわずかに持ち上げます。

STEP2 コンプレッサーで音量を揃える

 コンプレッサーは、ある一定の音量を超えた音に対して圧縮を行うエフェクトです。まず、スレッショルドでその基準になる音量を指定します。次に、レシオでどの程度の圧縮を行うか割合を指定します。最後に、アタックとリリースで圧縮を行う時間の長さを指定します。詳しくは以下の記事で解説しています。

STEP3 リバーブで残響音を足す

 リバーブは、空間に発生する残響音をシミュレートするエフェクトです。ボーカルとオケを馴染ませるという点においては、最も重要な工程です。

 リバーブがない状態は、ボーカルとオケの境界がはっきり分かれて聞こえます。しかし、リバーブをかけることでその境界がにじみ、一体化して聞こえるようになるのです。ただし、足すのはほんのちょっとです。過剰に足してしまうと、ボーカルだけ別の空間で鳴っている不自然なサウンドになってしまいます。ちなみに、空間系のエフェクト最後にかけるのが通例です。

まとめ

・EQ→コンプ→リバーブの順番でエフェクトをかける
・リバーブがボーカルとオケを馴染ませるポイント

 私が普段行っているボーカル処理の方法をご紹介しました。いかがだったでしょうか? 3つの手順を踏むことで、ボーカルが浮いてしまうことはなくなります。EQとコンプの下準備を丁寧に行うと、きれいなリバーブがかかりますよ。ぜひ試してみてくださいね。

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