この記事は、前回の記事をさらに応用させたテクニックです。あわせてご覧ください。
セルフ組立のメリット
①オリジナリティあふれるCDが作れる
前回は話を分かりやすくするため、一般的な仕様のCDを作る想定で説明をしてきました。しかしです。安くなる代わりに手間がかかります。手間をかけたのに他の人と同じ見た目のCDだったらムダな手間ですよね?
セルフ組立が本領を発揮するのは、特殊なケースを使って同人CDを作るときです!
たとえば、私は2015年の冬コミで「オールタイム れれれでぃお!」という4枚組ベストアルバムを出しました。27mm4枚組トールケースで28Pブックレットという超特殊仕様を実現できたのはセルフ組立だったからです。もし業者発注していたらいくらかかっていたか分かりませんし、おそらく断られていたでしょう。

2つ目の例は、2012年の「Lento Memento」です。これは、紙製ホルダーというケースと6P折パンフレットを使って作りました。用紙も普通のコート紙ではなく、インバーコートという特殊な紙を使っています。この時は「安く作ろう」ではなく、「とにかく目立ってやろう」だったので、普通に作るよりはるかに高くつきました(笑)

他にも例は尽きませんがこのように、ケースや印刷物を自由に組み合わせて、今までなかった仕様の同人CDを生み出せることがセルフ組立最大のメリットなのです。
特殊なケースを扱う専門店
・DVDケースCDケース販売コムコム
・プラスチックケース卸販売コーサカ
・ケースとケーブルの専門店 オーバルマルチメディア
②納期が短くなる
海外プレスは通常2週間くらい、コミケ合わせだと3週間くらいかかりますよね?コピーだったら、マスター到着から最短翌日発送してもらえます。印刷物も多少割高になりますが短納期にすることは可能です。
納期が短くなる=締切が延ばせるということです。
③マスターの締切と印刷物の締切がずらせる
プレスの完パケを業者発注すると、マスターディスクと印刷データを同時に入稿することになります。これの何が問題かというと、入稿直前にしなければならないチェック作業が大変になってしまうという点です。
・マスター:正常に焼けているか最初から最後まで飛ばさず注意深く聴く
・印刷データ:歌詞やクレジットに誤字脱字がないかすべての文字を見る
これらのチェック作業は間違いが許されないため非常に神経を使います。入稿直前の疲弊した状態で両方のチェックを正確に行うのは困難です(スケジュールに余裕をもってやればいいだけの話) 。完璧だ!と思って入稿しても、いざ完成品を見たら何らかのミスを見つけてしまいます私の場合。
締切が別々になるとチェックの負担が軽減し、ミスが減ります。
④単純に楽しい
試しにやってもらえれば分かるんですが、組立作業はイベント直前のテンションMAX状態で行うので、まったく苦になりませんよ。他人からすれば手間かもしれませんが逆です。自分のCDが目の前で組み上がっていく快感を味わえるんです。私の中では同人活動最大の醍醐味です。

まとめ
・セルフ組立をすると唯一無二の同人CDが作れる
・締切がヤバくてもどうにかなる
・楽しいのでオススメ
この記事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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